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「さっきの続きだけど、」
いつものソファに座り、いつものお揃いのマグカップに注がれたココアを両手に持って飲んでいると隣に来たロンジュンは私の手を包み込んで話し出した。
「Aはさ、俺達の先の事って何か考えてる？」
先のこと、
それを意味するモノがすぐに出てこなくて、ただただ綺麗な顔を見つめていると
あの日と同じように落とされた溜息に身体が固まってしまう
『、ごめん』
「いや、謝って欲しいとかじゃなくて俺は」
いつか2人で必要になるお金について勝手に考えて貯めてたから
『2人で必要なお金、、、？』
それは、その、アレかな
えーと、あの、なんだっけ。なんか
覚えのある同期が乗り移ったのか言葉が出てこなくて焦っていると
「ふはっ、マクヒョンになったの？」
嬉しそうに細められた目に少し悔しくなりながらもロンジュンの言葉の意味が落ちてきて、また視界が潤んでしまう
『っ、いつから考えてたの？』
優しく拭ってくれる親指はそのまま私の眉毛を撫でて頬へと落ちて行く
「んー、付き合ってすぐから？」
得意げに上げられた口角に心臓が撃ち抜かれ、思わず口に手を当ててしまう
『、、、知らなかった』
「うん、俺も。Aがそんなこと1ミリも考えてなかったなんて知らなかった」
その笑顔は見方によっては恐ろしいもので
『いや、その、だってそんな話っ』
「あーあ、結婚資金を必死こいて貯めてる間に彼女から自分以外の男の。しかもアイドルのツアー追いかける為に海外行きたいとか言われた時の俺の気持ち分かる?」
ん？分かんの？Aちゃん？
引っ張られる片頬は伸ばされ地味に痛い
『ごめんなさい、』
もう謝罪しか出てこないのに嬉しすぎて口角は痛いほどに上がる。
「はぁ、ったく。もう離す気ないので」
覚悟しとけよ
『はい、有り難き幸せです。』
伸ばされた腕に飛びついて力一杯抱きつくと溢れてくるのは
「痛ぇよ、馬鹿力かよ」
そんな小言で
例の紅葉旅行でお揃いの指輪をドンヒョクくんに揶揄われる可愛いロンジュンが見れるのは遠くない話だった。
彼らに茉莉花を贈る人
END
・
昨日のロンジュンは私を狂わせました。20221014のロンジュンは歴史に残る程で短時間で書き上げられたことに感謝しかないです。ありがとう。
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ともともも(プロフ) - メリッサさん» ありがとうございます！似たような雰囲気の話ばかりになっていて悩んでいたのですごく嬉しいです、普通に泣いてます。これからも頑張ります！ (2022年12月20日 14時) (
レス) id: 01f45e17e6 (このIDを非表示/違反報告)
メリッサ(プロフ) - ともとももさんの書かれる細かくて優しくて、その場面が思い浮かぶ文がとっても好きです！ (2022年12月11日 2時) (レス) @page30 id: 078328f077 (このIDを非表示/違反報告)
ともともも(プロフ) - moon_shineさん» いつもコメントありがとうございます。最早我々の中では季語に認定されてますよね（）どんどん寒くなって行くのでこれからの黄仁俊が楽しみで仕方ありません（涎） (2022年10月26日 0時) (レス) @page13 id: 01f45e17e6 (このIDを非表示/違反報告)
moon_shine(プロフ) - 冬の黄仁俊は季語になってもおかしくない。私も昨日のロンジュンにやられました。ともとももさん、いつも素敵なお話をありがとうございます。 (2022年10月15日 7時) (レス) @page7 id: db76fff5c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ともともも | 作成日時：2022年10月15日 1時
