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「っ、ごめん遅くなった。寒かったよね」
『んーん、大丈夫。さっきまでコンビニで色々見てたから』
いつもの石像の前に居ると息を上げたチソンくんが寄ってきた。
行こう、と隣に並んで歩き出すけど
その手は繋がれることはない
ただ隣にいるだけ。
特に会話も無いまま歩いていると昼間に言われた事を思い出した。
好きか嫌いか
一緒に居たいか居たくないか
触れられたいか触れられたくないか
この３つに隣に歩く人を当てはめてみてもしっくりこない。
好き、なんだとは思う。嫌いではない事は確実だった。
一緒に居ても居なくても良いかも、それか頻繁に会っているせいか隣に居ない寂しさを感じていないのかもしれない。
触れたい､､､と思うからあの日彼を受け入れた。触れられたくないどころかその手が私を滑るのが心地よくて出来ることならずっと触れて欲しくて今日まで関係が続いている。
最後だけは明確な答えがあった。だからこそこの関係なんだと思った。
でもほか２つに関しても条件が揃っていないだけで確実ではないからまだ保留になりそう
そんな風に考えてると
「､､､あっ」
『、ん？』
隣で急に声を出した彼は少し遠くを見ていた
「いや、さっき猫が通ったから」
Aさん前に猫好きって言ってたから、
照れたように私がいる方とは反対側に顔を向けてそう言った彼。
だから、私が好きと言っていたから彼は声を出したのだろうか。猫が好きだという私に見せたくて共有したくて
『ん、好き。』
「え？あ、うん。そうだよね」
多分、私は彼の事を好きなんだと思う。
個人として好きか嫌いかの2択ではなく、このチソンくんという人が周りと比べて［好き］なんだと思う。
『､､､あと一つだ』
「え？」
『んーん、なんでもない』
早く帰ろう。やっぱりもう2月だから寒いよね
小さく漏れた息は白くなって目の前に現れる。首に巻かれた大きなマフラーに顔の半分を埋めて家路を急ぐ
この道をいつかチソンくんと手を繋いで歩く日が来るのだろうか
少しだけ心底が苦しくなったのは気のせいだと思いたい。
この日初めて私たちの関係をもどかしく思った。
・
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ともともも(プロフ) - メリッサさん» ありがとうございます！似たような雰囲気の話ばかりになっていて悩んでいたのですごく嬉しいです、普通に泣いてます。これからも頑張ります！ (2022年12月20日 14時) (
レス) id: 01f45e17e6 (このIDを非表示/違反報告)
メリッサ(プロフ) - ともとももさんの書かれる細かくて優しくて、その場面が思い浮かぶ文がとっても好きです！ (2022年12月11日 2時) (レス) @page30 id: 078328f077 (このIDを非表示/違反報告)
ともともも(プロフ) - moon_shineさん» いつもコメントありがとうございます。最早我々の中では季語に認定されてますよね（）どんどん寒くなって行くのでこれからの黄仁俊が楽しみで仕方ありません（涎） (2022年10月26日 0時) (レス) @page13 id: 01f45e17e6 (このIDを非表示/違反報告)
moon_shine(プロフ) - 冬の黄仁俊は季語になってもおかしくない。私も昨日のロンジュンにやられました。ともとももさん、いつも素敵なお話をありがとうございます。 (2022年10月15日 7時) (レス) @page7 id: db76fff5c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ともともも | 作成日時：2022年10月15日 1時
