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『今日の朝はすごく会いたかった、』
「､､､朝は?」
『うん、夕方はそうでもなくなったけど』
「なんだそれ」
呆れたように笑った顔は私の首元に吸い寄せられるように近づいてくる
「じゃあ､､､今は?」
『変な意味じゃなくて、物理的に一つになりたいと思ってる』
「なにそれ、気持ち悪いんだけど」
『んーーーーー、』
「やー、痛いよ」
折れるから
力いっぱい抱きついて広い胸に顔を埋める
文句を言いながらも回された腕は同じように力強くて苦しい
「､､､こうやってお互いしてたら物理的に一つになれるかもな」
ぽつり、と落とされた声は珍しく弱々しくて
『､､､人間ってそんなスライムみたいな性質だったっけ?』
「うるさいな、Aが言ったんだろ」
『あー。やっぱりここが、落ち着くかも』
同じ洗剤を使っているのに［彼］の匂いがする
「､､､当たり前でしょ。その為の場所なんだから」
ふーん、珍しい
『今日は甘いですね、ドヨンさん』
「うるさい、ほら寝るよ。」
頭を雑に押さえつけられて痛いけど温かくて仕方ない。性懲りも無く腕だけを伸ばす私に彼はやっぱりため息をついて
「あー、ほんとに手が掛かる」
その口からは白い歯が綺麗に顔を出してるの私は知ってるよ?
『私の事、だいぶ好きなくせに』
「､､､本当になんでこんなに面倒くさいんだ？」
持ち上げられた身体は今朝と同じように彼のベットに下ろされる。いつもはくっつけられたベットに別々に寝るのに今日は違うらしい
『､､､あったか』
「ん、ほら寝な。明日はどこか出掛けよ」
『うん。おやすみ』
「おやすみ」
暖かいのは身体なのか心なのか、もう限界が来ていて考える事は無理そうだけど。ドヨンに抱きしめられているなら当然両方なんだろうと
なんだかんだ自分の方がドヨンを好きなくせに、と少しだけ笑えてくる。
目をつぶると昨日と同じ暗闇。
それなのに少しも不安じゃないのは隣にドヨンが居るからだろうか。
絶対に物理的に一つになれないのだとしたら、せめて夢の中だけでもそうなりたい。
そんな風に願いながら唇に落とされた暖かさを感じて意識を手放した。
心に抗う人
END
・
皆様お疲れ様です。忙しい年末に家で待ってくれているドヨンくんに癒されたいです。
自分の心に素直になりたくない時ないですか？？
・
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ともともも(プロフ) - メリッサさん» ありがとうございます！似たような雰囲気の話ばかりになっていて悩んでいたのですごく嬉しいです、普通に泣いてます。これからも頑張ります！ (2022年12月20日 14時) (
レス) id: 01f45e17e6 (このIDを非表示/違反報告)
メリッサ(プロフ) - ともとももさんの書かれる細かくて優しくて、その場面が思い浮かぶ文がとっても好きです！ (2022年12月11日 2時) (レス) @page30 id: 078328f077 (このIDを非表示/違反報告)
ともともも(プロフ) - moon_shineさん» いつもコメントありがとうございます。最早我々の中では季語に認定されてますよね（）どんどん寒くなって行くのでこれからの黄仁俊が楽しみで仕方ありません（涎） (2022年10月26日 0時) (レス) @page13 id: 01f45e17e6 (このIDを非表示/違反報告)
moon_shine(プロフ) - 冬の黄仁俊は季語になってもおかしくない。私も昨日のロンジュンにやられました。ともとももさん、いつも素敵なお話をありがとうございます。 (2022年10月15日 7時) (レス) @page7 id: db76fff5c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ともともも | 作成日時：2022年10月15日 1時
