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家に入ってすぐに包まれた大きな身体にホッと体の底から安心する。
充分に温められた室温は寒がりな私の為に用意されたものだと思うとくすぐったくて口元が緩む。
私達の間を邪魔する寒さを凌ぐために着ていた衣服たちがもう煩わしくて仕方なかった。
早く、早く、ジェヒョンを身体一杯感じたくて
『ジェヒョン、もっとくっつきたい』
そう言って首に腕を回してその胸に顔を埋める
「､､､あー。また俺がヌナを置いていっちゃうよ」
悔しそうに何かに急かされるように自分と私を邪魔する物を取り払っていく彼の手は片方だけ避けたくなるほどに冷たい。
その手が這っていくのを最大限に感じたくて目を閉じる。そこには先ほどの電飾達がぱちぱちと弾けていくのが見えた。
『､､､今年のクリスマスは何しようか』
もう聖なる夜だからと言って出掛けようとは思わなくなってきている。
「ん、その話は後でいいよ」
『んー、でも』
「､､､ん？」
『今年のクリスマスは2人とも休日だからさ、』
一日中ずっとこうしてたいな、って
その言葉は最後まで言わせて貰えなかった。
何がしたいとか、何が欲しいとか
本当に無くて。ただジェヒョンの肌に触れてしたい時に口付けて私だけの温かさを感じ続けたいと思ってしまった。
『､､､好きだよジェヒョン』
「っ、ヌナ」
あれ程に着込んでいた物たちが足元に散乱している。彼から降りてくる愛を懸命に受け止める度にそれを踏み付けては体勢を崩し支えられる。
玄関まであったかくなってるってどれだけ設定温度高くしてたの？
この状況に不釣り合いないことを考えながら
私の胸に埋まる愛おしい毛玉を抱え込んだ。
寒気で愛を編む人
END
・
出すタイミングを失い1年以上燻ってたジェヒョン､､､
やっと日の目を見れました。いつもありがとうございます。
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ともともも(プロフ) - メリッサさん» ありがとうございます！似たような雰囲気の話ばかりになっていて悩んでいたのですごく嬉しいです、普通に泣いてます。これからも頑張ります！ (2022年12月20日 14時) (
レス) id: 01f45e17e6 (このIDを非表示/違反報告)
メリッサ(プロフ) - ともとももさんの書かれる細かくて優しくて、その場面が思い浮かぶ文がとっても好きです！ (2022年12月11日 2時) (レス) @page30 id: 078328f077 (このIDを非表示/違反報告)
ともともも(プロフ) - moon_shineさん» いつもコメントありがとうございます。最早我々の中では季語に認定されてますよね（）どんどん寒くなって行くのでこれからの黄仁俊が楽しみで仕方ありません（涎） (2022年10月26日 0時) (レス) @page13 id: 01f45e17e6 (このIDを非表示/違反報告)
moon_shine(プロフ) - 冬の黄仁俊は季語になってもおかしくない。私も昨日のロンジュンにやられました。ともとももさん、いつも素敵なお話をありがとうございます。 (2022年10月15日 7時) (レス) @page7 id: db76fff5c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ともともも | 作成日時：2022年10月15日 1時
