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部屋を出ると2人分の靴が出してあって、彼は当たり前かのようにそれを履くと私の手首を持ったまま早く履け、と言わんばかりに目線を寄越す。
新しく買ったブーツは少し履きにくくて、片手でチャックを上げるのに手こずっていると溜息と共に見慣れた大きな手が降りてきた。
『、、、ありがと』
「はぁ、まったく」
呆れたように言ってくるが、そもそもこの手を離してくれれば済んだ話なのに頑なに掴んだままなのを見て、どっちが。と言いたくなったけど私の方が大人だから見逃してやろう
店を出るとタクシーが待ち構えていた。
いつの間に？
またも当たり前のように乗り込んで行くチョンロに引っ張られるまま着いて乗ると彼は私の家の住所を伝えた。
「、、、ずっと体調悪かったの？」
､､､やっぱり。私の為だった
『いや、飲んでる途中で怠いなーと思ったくらいで大したことないよ』
「、、、ふーん」
『ジェノが温かいお茶貰ってきてくれたからマシになったし、』
「よかったね、」
流石ウリジェノ
『それからチョンロの上着も持ってきてくれて膝に掛けてくれたんだよ。ジェノの彼女になる人は前世でどんな徳を積んだのって感じだよね』
多分だけど村一個は余裕で救ってるよ
「んはっ、絶対それだ」
でも国ほどではない。これは確実
『ちょっと！めっちゃ失礼！』
でも、それはなんとなくそんな感じする
嬉しそうな笑い声、ほんとに皆んなの事が好きなんだなーと実感する。
『､､､次はロンジュン達も来れるかな？』
「ヒョン達は最近忙しいらしい、チソンはどうせ暇だし絶対来るでしょアイツ。」
そっかぁー、皆んな大人になって行く。
こうやって所々メンバーが抜けた会が増えて行くのかと思うと寂しくて窓に頭を預けて少し目を閉じると
「ほら、窓際冷たいでしょ。風邪ひかれたら面倒だからこっち」
そう言って引かれるままチョンロの方に頭を乗せる。
『､､､着いたら起こして』
「当たり前じゃん」
俺におぶって家まで運べって言うの?
鼻で笑ったような声ですらも心地よい。
『ふふっ、』
それには返事が出来なくて、沼に沈むような感覚が襲って来てそのまま寝てしまった。
・
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ともともも(プロフ) - メリッサさん» ありがとうございます！似たような雰囲気の話ばかりになっていて悩んでいたのですごく嬉しいです、普通に泣いてます。これからも頑張ります！ (2022年12月20日 14時) (
レス) id: 01f45e17e6 (このIDを非表示/違反報告)
メリッサ(プロフ) - ともとももさんの書かれる細かくて優しくて、その場面が思い浮かぶ文がとっても好きです！ (2022年12月11日 2時) (レス) @page30 id: 078328f077 (このIDを非表示/違反報告)
ともともも(プロフ) - moon_shineさん» いつもコメントありがとうございます。最早我々の中では季語に認定されてますよね（）どんどん寒くなって行くのでこれからの黄仁俊が楽しみで仕方ありません（涎） (2022年10月26日 0時) (レス) @page13 id: 01f45e17e6 (このIDを非表示/違反報告)
moon_shine(プロフ) - 冬の黄仁俊は季語になってもおかしくない。私も昨日のロンジュンにやられました。ともとももさん、いつも素敵なお話をありがとうございます。 (2022年10月15日 7時) (レス) @page7 id: db76fff5c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ともともも | 作成日時：2022年10月15日 1時
