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更に都合が良かったのはたまたま付き合った彼氏の行動だった。
プライドが高く独占欲の強い彼からのアプローチを受け付き合う時に出した条件は、大学でマークと過ごすことに口を出さない事だった。
大学で唯一できた友達がマークだったから、彼といないと1人になってしまう。
そう言うと私に甘い彼は許してくれた。
でも、当然そんなこと気に触るに決まっていた
仕事が早く終わると迎えに来てくれる彼の所まではいつもマークと来るように言われた。
私を心配してるから。と言っているけど
それはマークへの見せしめや牽制の意味を込めての行動で、マークはいつも辛そうに車に乗る私を送り出してくれた。
その顔に私と彼氏は違う意味で心が満たされていく。本当に最低の人間だ。
身体を重ねる時に彼は私を強く強く噛んできた
それはマークと一緒にいる私を見た時だけだった。
私の二の腕の一部は赤と紫が所々混じったような毒々しい色に変色してそれを主張した。
凄く痛くて気持ち悪かったけど、マークと一緒にいる代償なら安いモノだった。
季節は夏の終わりかけ。ある程度は隠して居たけどこの気温だ、隠しきれない時もあった。
それを見つけたマークは悲しい顔をしながら私を心配した。
「ねぇ、A。」
こんな傷をつける人と一緒に居たいの？
講義中、教授の声を遠くに聞きながらマークは人差し指で私の二の腕をスリスリと触って上目遣いで覗き込んできた。
この数ヶ月何度も聞いたそれは私を別れさせて自分の物にしたい。とかそういう感情での言葉ではない
ただ1人の友人として心配してくれている、それがこのイマークという人間だと知っている
その底無しの優しさと清さが私には眩しくて仕方ない
『、、、大丈夫、見た目より痛くないよ』
「、、、ばか。」
そんなこと言ってるんじゃないじゃん
「Aは本当にばかだよ」
その言葉を聞いた時
少しだけ、ほんの少しだけマークには私の気持ちがバレているんじゃないかと思った。
いつもなら、「そっか、Aが良いなら良いんだよ。」って言うくせに急にどうしたの？
だって呆れたような口振りなのに、その目は私のことが愛おしくって仕方ないって主張していて少し上がった左の口角に心臓が可笑しな音を立てた
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ともともも(プロフ) - メリッサさん» ありがとうございます！似たような雰囲気の話ばかりになっていて悩んでいたのですごく嬉しいです、普通に泣いてます。これからも頑張ります！ (2022年12月20日 14時) (
レス) id: 01f45e17e6 (このIDを非表示/違反報告)
メリッサ(プロフ) - ともとももさんの書かれる細かくて優しくて、その場面が思い浮かぶ文がとっても好きです！ (2022年12月11日 2時) (レス) @page30 id: 078328f077 (このIDを非表示/違反報告)
ともともも(プロフ) - moon_shineさん» いつもコメントありがとうございます。最早我々の中では季語に認定されてますよね（）どんどん寒くなって行くのでこれからの黄仁俊が楽しみで仕方ありません（涎） (2022年10月26日 0時) (レス) @page13 id: 01f45e17e6 (このIDを非表示/違反報告)
moon_shine(プロフ) - 冬の黄仁俊は季語になってもおかしくない。私も昨日のロンジュンにやられました。ともとももさん、いつも素敵なお話をありがとうございます。 (2022年10月15日 7時) (レス) @page7 id: db76fff5c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ともともも | 作成日時：2022年10月15日 1時
