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「昨日も言ったけど覚えてないみたいだからもう一回言ってもいい？」
何を言われるのか予想がつかないけれど、それを断れる立場ではないとわかっているから頷いて見せる
「一回だけね、学生の時にAちゃんが泣いてる所を見た事があったの」
身体に熱が上がってくるのは何故だろうか
誰にも知られたくなくて見せたくなかった姿を見られていた羞恥心？
いや、多分そうじゃない
「あぁ、いつも頑張っている人の涙ってこんなに綺麗なんだ。美しいんだって思ったんだよ」
僕達に見せている姿の裏側でこの人はどれだけ戦っているんだろうと思ってね。かっこいいなってすごいなって気持ちでいっぱいになって気づいたら大好きになってた。
優しい笑顔で私を見つめるテヨンに泣きそうになった
良かった。この人に自分の弱さを知られていて
それだけで今までの全てが溶かされていくような感覚になった
身に余る感情に耐え切れなくて起き上がりシーツを身体に巻き付けてテーブル上の水を飲むと、それについて立ち上がった彼は後ろから私を抱きしめた。
『覚えてなくてごめん、自分が許せないよ』
「んふふ、じゃあAちゃんがなんて言ってくれたかも覚えてないの?」
『、、、何て言ったの?』
「んー？んふふ。あれは僕だけの宝物にするよ」
少し意地悪い顔をして覗き込んできたテヨン
『、、、意地悪いテヨンは好きじゃない』
「えー？それは嫌だな」
テヨンはベットに腰掛けて困ったように眉毛を下げて私を見上げ、シーツを巻き付けた私の腰を遠慮がちに引き寄せ自分の膝に座らせた。
少し見上げていた顔が今は見下ろす所に来ていて、あれ？見たことないはずなのにこの角度見覚えあるな。と思った。
ソレを確かめたくて両手を添えて彼の太ももを跨いで膝立ちしてみる。
あぁこれは昨日の記憶だ
このうるうるした子犬みたいな目なのにどこか期待してる、そんなテヨンの目。
『、、、なんか思い出したかも。こんな感じになって思ったんだよ、抱きたいなぁって。』
私の言葉にテヨンは目を丸くして嬉しそうに口角を上げる
「じゃあここに来るまでは抱かれる気だったの？」
ふふって笑うテヨンが可愛い
「ずっと見てたからAちゃんがみんなの為に頑張ってるところ、だから支えたくてコソコソ近くにいてこっそり見てたんだ」
私の頬に添えられた彼の手が優しく目元を触ってきた。
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ともともも(プロフ) - ろみさん» コメントありがとうございます！沢山褒めていただいて何回も読んでニヤニヤしております。深夜に読みたくなる話がコンセプトなので分かって頂けて凄く嬉しいです！今後も頑張ります！ (2022年8月14日 12時) (
レス) id: 01f45e17e6 (このIDを非表示/違反報告)
ともともも(プロフ) - moon_shineさん» コメントありがとうございます！テイルさんの雰囲気はすごく試行錯誤したのでそう言って頂けて凄く嬉しいです。何回も読んで頂けるなんて本当に有難いです。こらからも頑張ります！ (2022年8月14日 12時) (レス) @page34 id: 01f45e17e6 (このIDを非表示/違反報告)
ろみ - 「灰緑よりも良質な眠りで包んで」拝読しました。すっごく素敵なお話でドキドキしながら楽しませていただきました。ともとももさんの作品の文体・雰囲気の美しさが好きです。深夜に読むとムードが増していいなと思っています。今後の更新も楽しみにしていますね！ (2022年8月13日 1時) (レス) @page23 id: 30195dc62b (このIDを非表示/違反報告)
moon_shine(プロフ) - ムンさんの空気感？雰囲気？が解釈一致でなんか、、、すごくリアルにムンさんを感じてしまいきゅんきゅんしました。いつもとても素敵なお話をありがとうございます。また何回も読ませて頂きます。好きです。 (2022年8月9日 12時) (レス) @page16 id: db76fff5c7 (このIDを非表示/違反報告)
ともともも(プロフ) - ふるさん» コメントありがとうございます！どちらも思い入れのある話なので好きと言って頂けて頭抱えて喜んでいます。またテンくんの作品にも挑戦しようと思っているので覗きに来てください！更新頑張ります、これからもよろしくお願いします！ (2022年8月7日 0時) (レス) id: 01f45e17e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ともともも | 作成日時：2022年6月4日 12時
