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たしか、彼とは中学から高校まで同じだった。
6年間の内に何度か同じクラスになったし高校での生徒会では会長と書記の立場で一緒に過ごす時間があった。
特別親しいとは言い切れなかったけど、私の中でテヨンは特別だった。だから起きてすぐの状況をすんなり受け入れることができた
きっとこうなるとしたらテヨン以外を私は受け入れなかったと思うから
・・
昔から人に頼られることが好きだった。
それは私を肯定してくれていると実感できるからで学生時代は学級委員から生徒会長まで人の前に立って認められる事が自分を満たしていた。
でもその期待に応える為に努力を惜しまない自分に酔いながらもそのストレスは大きかった。
成績の順位や生徒会長としての行い、周りからの視線。誰にも自分の弱さを見せたくなかった。すごいね、流石だね、そう言われる事で存在価値を見出していた。
大人になってからもそれは変わらなかった。
変わったことといえば気が休まる場所を探し出したことくらい
結局、Aは強いから1人でも大丈夫でしょ。と社会人になってからも言われ続けた。
そうじゃなくて。誰かに支えて欲しかった
自分で自分を縛り付ける何かを解いて欲しかった。
そんな些細な夢も叶わずに気づけば20代後半を迎えて久しぶりの高校の同窓会。
またあの時の自分を完璧に出さないと、と行くことを躊躇いながら結局は参加する自分に嫌気がさしていた。
［あの生徒会長が、、、］
自分が居ないところで私の話をされる事が怖くて仕方なかった。
自意識過剰だと自分でも思う
だけど、これはどうしようもない事だった。
再び私の胸に埋まる綺麗な黒髪に目を向けて頬を寄せる
テヨンはそんな私をいつも少しだけ緩めてくれた。
トラブルが起こった時に最初に目が合うのは決まってテヨンで眉毛を少し上げて片方の口角を上げ、優しく笑いかけてくれるだけで焦る気持ちが落ち着いた。
あの時の気持ちは恋愛感情だったのか今でもよく分からない。そう思うにしては心臓はあまりにも穏やかで温かく澄んでいたから
「Aちゃん、」
私を呼ぶ声が染み渡る
恋にしては心地が良すぎた彼の中に私はとっくに浸かっていたみたい
『、、、なに？』
何も覚えていないくせに、卒業してから今まで連絡だって取ってなかったのに今頃こうやって実感して離したくなくなるなんて
・
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ともともも(プロフ) - ろみさん» コメントありがとうございます！沢山褒めていただいて何回も読んでニヤニヤしております。深夜に読みたくなる話がコンセプトなので分かって頂けて凄く嬉しいです！今後も頑張ります！ (2022年8月14日 12時) (
レス) id: 01f45e17e6 (このIDを非表示/違反報告)
ともともも(プロフ) - moon_shineさん» コメントありがとうございます！テイルさんの雰囲気はすごく試行錯誤したのでそう言って頂けて凄く嬉しいです。何回も読んで頂けるなんて本当に有難いです。こらからも頑張ります！ (2022年8月14日 12時) (レス) @page34 id: 01f45e17e6 (このIDを非表示/違反報告)
ろみ - 「灰緑よりも良質な眠りで包んで」拝読しました。すっごく素敵なお話でドキドキしながら楽しませていただきました。ともとももさんの作品の文体・雰囲気の美しさが好きです。深夜に読むとムードが増していいなと思っています。今後の更新も楽しみにしていますね！ (2022年8月13日 1時) (レス) @page23 id: 30195dc62b (このIDを非表示/違反報告)
moon_shine(プロフ) - ムンさんの空気感？雰囲気？が解釈一致でなんか、、、すごくリアルにムンさんを感じてしまいきゅんきゅんしました。いつもとても素敵なお話をありがとうございます。また何回も読ませて頂きます。好きです。 (2022年8月9日 12時) (レス) @page16 id: db76fff5c7 (このIDを非表示/違反報告)
ともともも(プロフ) - ふるさん» コメントありがとうございます！どちらも思い入れのある話なので好きと言って頂けて頭抱えて喜んでいます。またテンくんの作品にも挑戦しようと思っているので覗きに来てください！更新頑張ります、これからもよろしくお願いします！ (2022年8月7日 0時) (レス) id: 01f45e17e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ともともも | 作成日時：2022年6月4日 12時
