6 ページ48
「ちょ、Aヌナ、待ってください」
まだ話がっ、
チソンくん、ここは空気を読んで流される所だよ。と、そう伝わるように私の手を彼の口に当てて言葉を遮ると切長の目はまた見開かれ彼が大きく鼻から息を吸った。
『チソンくんは彼女を疑った罰として今日は私に食べられます。』
私の言葉にまた驚いたように反応した彼は、すぐに眉間に皺を寄せてスッと私を見下ろしてきた
ん？これは
直後に感じる掌への暖かく柔らかい感覚に今度は私が驚く番
『な、なめた？』
びっくりして手を離すとそれはすぐに捕まってしまい目の前には先程とは別人の可愛くないチソンくん
「罰を受けるのはヌナでしょ？だって、」
僕を不安にさせたじゃん
そう言って再度、私の手に這わされた舌に眩暈がしそうだった。
チソンくん、知ってる？
年齢を重ねると色んなことの高低差に着いていけなくて、クラクラしてきちゃうってこと
会う度に蓄積されていくこの感覚は徐々に私を侵食していく。もうそれは［毒］になる程まで
「Aヌナ、今日は僕に食べられて下さい」
もう、降参以外のなにが選択肢にあるんだ
『私の可愛いチソンくんを返してよ、』
負けないように睨みつけるように目線をやると、片方の眉とぎゅっと閉じられた口角が上がって楽しそうな顔
「んー、分かりました。ヌナがそう言ってたよって可愛い方の僕に伝えときます。」
これが終わったら、
目線を斜め上にやって考える素振りは彼の癖で、クスクスと嬉しそうに笑う顔は可愛いのに可愛くない
両手首は拘束され広くないソファに倒される。
落ちてきた唇を受け入れると器用に動くソレに懐かしさが込み上げてきた。
あー、最初の頃の右も左も分からなかった彼を返してください。神様
そう願いながら自分の教えを忠実に真面目に守り這わされる手や舌に自業自得だと諦め、彼の成長に悲しみと喜びで一杯にして目を閉じ落とされる快楽に沈んだ。
オシロイバナの思惑
END
・
急な寒暖差に付いて行けないので内弁慶チソンくんを1人派遣して下さい。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 464人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「NCT」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ともともも(プロフ) - ろみさん» コメントありがとうございます！沢山褒めていただいて何回も読んでニヤニヤしております。深夜に読みたくなる話がコンセプトなので分かって頂けて凄く嬉しいです！今後も頑張ります！ (2022年8月14日 12時) (
レス) id: 01f45e17e6 (このIDを非表示/違反報告)
ともともも(プロフ) - moon_shineさん» コメントありがとうございます！テイルさんの雰囲気はすごく試行錯誤したのでそう言って頂けて凄く嬉しいです。何回も読んで頂けるなんて本当に有難いです。こらからも頑張ります！ (2022年8月14日 12時) (レス) @page34 id: 01f45e17e6 (このIDを非表示/違反報告)
ろみ - 「灰緑よりも良質な眠りで包んで」拝読しました。すっごく素敵なお話でドキドキしながら楽しませていただきました。ともとももさんの作品の文体・雰囲気の美しさが好きです。深夜に読むとムードが増していいなと思っています。今後の更新も楽しみにしていますね！ (2022年8月13日 1時) (レス) @page23 id: 30195dc62b (このIDを非表示/違反報告)
moon_shine(プロフ) - ムンさんの空気感？雰囲気？が解釈一致でなんか、、、すごくリアルにムンさんを感じてしまいきゅんきゅんしました。いつもとても素敵なお話をありがとうございます。また何回も読ませて頂きます。好きです。 (2022年8月9日 12時) (レス) @page16 id: db76fff5c7 (このIDを非表示/違反報告)
ともともも(プロフ) - ふるさん» コメントありがとうございます！どちらも思い入れのある話なので好きと言って頂けて頭抱えて喜んでいます。またテンくんの作品にも挑戦しようと思っているので覗きに来てください！更新頑張ります、これからもよろしくお願いします！ (2022年8月7日 0時) (レス) id: 01f45e17e6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ともともも | 作成日時：2022年6月4日 12時
