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・・・
Aに導かれるまま入った寝室は前と同じく彼女の匂いが充満していてマークは頭を抱えたくなった。
『、、、後悔しませんか?』
ベットの上に慎重に置いた彼女はそんなことを言いながらも両手を伸ばし欲の燻った瞳で彼を誘う。
「、、、俺って負けず嫌いなんです。後悔するのはきっとA先生ですよ」
20代前半の体力と欲をなめないでくださいね？
きっとこれからも彼女の方が歳上であることに自分は悩まされるだろうとマークは思った。
だから、ここだけでも
この時だけでも
彼女より先を歩ければいいな、と
あの日、我慢出来ずに触ってしまった彼女の頬の感触が今でも鮮明に甦る。触れてすぐに揺れたまつ毛に起こしてしまったかと焦ったが、彼的にはそれはそれでよかった。
だからわざとマークは言葉を落とした。
自分に振り回されればいいのに
彼女の頭が自分でいっぱいになればいいのに
そう思っていたのに
次に学校で会った彼女は本当にいつも通りだった。
『マーク先生！先日はすみませんでした！』
「っ、いえ、大丈夫ですよ！なにも、あの」
『実は送ってもらっている途中からあまり記憶がなくて、』
失礼な事していませんか？
そう言った彼女の顔は嘘をついているようには見えなかった。無意識に力が入って握りしめた手を緩める
「大丈夫です！ほんとに全然！」
マークは自分の作った笑顔はいつも通りだろうか、と不安になりながらも全力で笑ってみせた。
そんな彼女が今自分の下で目を潤ませて見上げてくることにマークはあの時のお返しだ、と思った。
彼女に覆い被さり彼は妖しい笑みを作るとしっかりガードされている服を解きにかかる。
自分の思った通りに動く彼女の反応に、漏れ出す声のか弱さに、頭先から足先まで電気が走っていった。
あぁ。これは彼女に嫌われないようにしなければ、と
マークは本能的にそう察した。
自分の知る限りの彼女の性格上きっと歳下であるマークよりしっかりしなければ、と力が入るのは分かっていた。
これは彼女の為だ、と声が一際大きく漏れた場所にしつこく手を這わす。
そんなマークにAはどうしようもない欲を掻き立てられていた。
歳下のマークに先を越された焦りとそれを喜ぶ自身の身体に気付かないふりをして負けじと彼の服に手をかけた。
空色の風に身を任せて
END
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ともともも(プロフ) - ろみさん» コメントありがとうございます！沢山褒めていただいて何回も読んでニヤニヤしております。深夜に読みたくなる話がコンセプトなので分かって頂けて凄く嬉しいです！今後も頑張ります！ (2022年8月14日 12時) (
レス) id: 01f45e17e6 (このIDを非表示/違反報告)
ともともも(プロフ) - moon_shineさん» コメントありがとうございます！テイルさんの雰囲気はすごく試行錯誤したのでそう言って頂けて凄く嬉しいです。何回も読んで頂けるなんて本当に有難いです。こらからも頑張ります！ (2022年8月14日 12時) (レス) @page34 id: 01f45e17e6 (このIDを非表示/違反報告)
ろみ - 「灰緑よりも良質な眠りで包んで」拝読しました。すっごく素敵なお話でドキドキしながら楽しませていただきました。ともとももさんの作品の文体・雰囲気の美しさが好きです。深夜に読むとムードが増していいなと思っています。今後の更新も楽しみにしていますね！ (2022年8月13日 1時) (レス) @page23 id: 30195dc62b (このIDを非表示/違反報告)
moon_shine(プロフ) - ムンさんの空気感？雰囲気？が解釈一致でなんか、、、すごくリアルにムンさんを感じてしまいきゅんきゅんしました。いつもとても素敵なお話をありがとうございます。また何回も読ませて頂きます。好きです。 (2022年8月9日 12時) (レス) @page16 id: db76fff5c7 (このIDを非表示/違反報告)
ともともも(プロフ) - ふるさん» コメントありがとうございます！どちらも思い入れのある話なので好きと言って頂けて頭抱えて喜んでいます。またテンくんの作品にも挑戦しようと思っているので覗きに来てください！更新頑張ります、これからもよろしくお願いします！ (2022年8月7日 0時) (レス) id: 01f45e17e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ともともも | 作成日時：2022年6月4日 12時
