隣に居たのはいつも貴方でした (ページ8)

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再会ページ8

川西side

単独ライブに向けて新ネタをおろそうって水田を誘っ

た。

やけど、それどころやなかった俺に水田は気を遣っ

て今日は解散になった。

多分水田は全部気付いてたんやろな。

さすが相方やわ。

はあーほんまに俺なんしてんやろ。

男としてまじで情けないわ。

俺はとりあえず事務所を出て暗くなった夜道を歩いていた。

駅ビルのいくつもの光が眩しくて、俺は少しはずれた静かな夜の公園を散歩することにした。

その時、街灯に照らされる1人の女性に俺は目を離さんかった。

だって、、、

あの人、、、

俺がずっと会いたかった人やから。

けど彼女の様子は、、

元気がないような、、

「あのっ、、」

もうこんなチャンス2度とない。

どうなってもいいねん、これで最後にするから。

俺は最大限の勇気を振り絞って声をかけた。

振り返った彼女は、、泣いていた。

俺を見ると驚いた顔をして彼女は急いで涙を拭いた。

A「貴方は、、あの時の、、」

彼女は俺のことを覚えていてくれた。

「何かあったんですか、、」

咄嗟に聞いてしまった。

A「えっ、、いやこれはその目にゴミ？！が！！」

「そうですか、、」

そんなはずないやろって思ったけどほぼ初対面に近い

ような俺が深くは聞けんかった。

A「あのどうして、、私に？」

「えっ、、！あの～あっ、そや！
これ、、この間落とされましたよね、、？？」

A「善稀からもらったネックレス、、」

"よしき、、？"

A「よかった、、本当によかった、、」

彼女は安心したのかまた少し目が潤んでいた。

「頂きものですか、、？」

A「、、はい。大好きな人から頂いた宝物です。それなのに私失くしちゃって、。」

「そうやったんですか。無事に渡せて良かったで
す。」

そりゃそうよな。こんな綺麗な人に居らんはずないよ

な。分かってたはずやけど、、しんどいな。