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プロローグ ページ1
机の上に、1枚の写真が置かれていた。
それは昨夜自分で置いたものだった。
昔のアルバムを引っ張り出したら1枚だけ出てきた、彼女が写っている写真。その写真をそっと手にとって、少しだけあの頃のことを思い出す。
いろんなことが辛くてたまらなかったあの時、何気ない彼女の言葉に救われて、心がかるくなった。
がらにもなく泣き出しそうだった時にも、優しく背中をなでてくれた。休んだときには勉強を教えてもらったし、学校行事の準備も一緒に手伝ってくれた。たくさんの大切を彼女からもらった。
他のみんなもきっとそうだ。
みんなあの子の笑顔に救われたに違いない。
「また会いたいよなぁ…」
なつかしさを胸に抱きながら、再び写真を机の上に置いた。
もう戻れはしない日々のことを、自分はいつまで引っ張るのだろう。
こんなのやめてしまったほうがいいのに。
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作者名:うみうし | 作成日時:2023年12月17日 22時