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墓場
Aは実に冷静だった。人が死んだらどうしていいのかわかっていた。人が死んだら近くにいる大人に冷静に報告するということを成して現在は父の死体が回収され土に埋められていた。
「あの子、どうするのかしら...」
「あの子、孤児院育ちなんだってね...」
「かわいそうだわ。」「ならあなたがどうにかしなさいよ。」「いやだわ。」「ほら。みて、父と過ごしたのに泣いていない。」「まあ、なんて心がない女。」
様々な声が突きつけられAは父が埋められた真上の墓石にそっと花を置いた。
「私、パパのこと結構好きだったのに。どうすればいいのかしら。地下と一階の本棚は。触ったら駄目なのに...」
Aは父が死んでからも約束を守ろうとした。[約束した相手が死んでからも約束は有効なのか?]という疑念もAの頭の中に浮かんだが約束を守ろうとした。
「こういう時は涙を流すのよね。でも涙はどうやって流すの?教えて.....」
「もう、時間です。」
家から遠い墓場だったので車は埋葬業者が用意してくれていた。その運転手は背を向け車のほうに向かった。
「パパ。庭以外、外からでたことなかったのに墓場という風景は庭より綺麗な気がするわ。パパ、バイバイ。」
-悲しい気持ちってよりかはどうして私が容疑者にならないのか不思議.....
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レオ - 更新頑張って下さい!応援してます! (2019年2月10日 15時) (レス) id: 142bd89f3a (このIDを非表示/違反報告)
レオ - 何か、メローネが死ぬときの「ひゃぶっ!!」がなくて悲しくなった。切実に← でもアニメでは手袋ちゃんと着けてて良かった〜一瞬で外したら、変態すぎてニュース載るぜ!(漫画のメローネ死ぬ所見て?手を) (2019年2月9日 23時) (レス) id: 142bd89f3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:幽銀 | 作成日時:2019年2月8日 22時