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〈予鈴〉先生。 ページ4

先生。

終りを告げる鐘が鳴りキッチリと授業が終わる。
先生大好き。休み時間まで授業しないもの。

先生、今休み時間。

先生、今隣でアイツらが先生のお話してるよ。


嗚呼、私も入れてほしいな。


駄目駄目、私は先生のこと密かに考えてるぐらいが丁度いいの。先生のことばっか考えてると顔が引き攣って先生に見せられない顔になるもの。


「国木田ってだから皆から嫌われるんだよ」「えー、このぐらいのメイクなら大丈夫だと思ったのに」「え〜、でもちょっと今日は派手じゃない?」「だって、今日寝坊したんだもんギリ間にあったけど」「国木田ほんと煩い」「「わかる〜」」

「「キャハハハ」」

先生が教室からいなくなった瞬間女子は群がって先生の愚痴大会。先生だって人間、規律違反を注意したぐらいでこんなに言われるなんて先生が全部正しいのに、先生があってるのに。

私は先生のようにテキパキと数学の教科書を机の中にしまう。


私は立ち上がる。






『あ、あの………』













「嗚呼、ロッカー?ごめんごめん」


仲良く喋っていた男子は後ろのロッカーから少しズレてくれた。スカートが床につかないよう左手で支えてしゃがみこむ。


次の授業の教科書を取り出してバタンと閉める。



_次で6時間目か。




私には友達、
休み時間に話せる知り合いはいなかった。

放課後の授業→←〈序章〉見て。



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作者名:ゆう | 作成日時:2023年2月18日 23時

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