真夜中の。〜after story〜 (ページ4)

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赤
組めるで。って濵ちゃんから教えてもらった後、すぐに望はキッズルームに戻ってもらって、濵ちゃんと再び2人で今後について詳しく話し合うことになった。

紫「まず、この書類に目通してから、サインしてな？」
「おん。」

渡された資料に目を通しながらふと頭に気になったことが浮かんで来た。

「なぁ、なんで俺が望と組めたん？俺独身やし、部署変えるって言ったとはいえ、そこそこ残業あるって書いたやんか？」
紫「まぁ、一番はのんすけが信頼してたってところやな。ああいう精神的に虐待受けてた子って信頼関係築くのにめっちゃかかるんよ。やのに短い期間で信頼しあってたからなぁ。」
「あー、、なるほどなぁ、望なんか分からんけど、俺とか神ちゃんとかへの執着心凄いもんなぁw」
紫「それに、多少残業あっても、のんすけは小学生やから、学童行ったり1人で帰ってくることも出来るからって言うてたで。」
「そうなんかぁ...」

濵ちゃんの話を聞きながら、読み終わった書類にサインを書く。

サインを書きながら、俺に望を幸せに出来るんかななんてちょっと思ってんけど、まぁあそこまで信頼してもらったんやから、答えてあげなあかんなって。

紫「おっ、かけたか。ほな次、現状ののんすけの状態についてなんやけど...」
「ぁ、待ってな。」

そう言ってからメモ帳を鞄から取り出す。望の事については文字として残しといてあげようと、養子縁組の書類を出すときから決めてんねん。そしたらもし、俺の代わりに誰かが家に来ても困らんしな？神ちゃんとかまた会いたい言うとったし、俺の移動先の部署も多少の残業はあるから、代わりに誰かに面倒見てもらわなあかん時もきっと来てまうと思うからな。

紫「大丈夫そうか？」
「おん。大丈夫やで。」

ページを開いて、再び濵ちゃんの顔を見るのに顔を上げた。