真夜中の。〜after story〜 (ページ11)

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桃
チャイムが鳴って、誰もおらんくなった廊下を先生と2人で教室まで歩く。

担「望くんの仲良い流星くんもいるし、困ったら先生もいるから大丈夫だからね。じゃあ、先生が呼んだら入ってきてね。」
「うんっ。」

初めての学校って訳じゃないねんけど、久々やしやっぱりちょっぴり不安で緊張する。
心臓のドクドクッって音が大きく聞こえてて嫌な感じ。

担「じゃあ望くん入っていいよ。」

そう言って近くまで来てくれた先生の後に続いて教室に入ったんやけど、みんなの視線が刺さって緊張するし、さっきの不安がもっと大きくなってもうた。

担「望くんは今日から重岡望くんになるけど、前と変わらず仲良くしてあげてくださいね！」

はーい、！ってみんなの声にちょっぴり安心して顔を上げると、窓際の流星と目が合った。

担「お席は流星君の隣ね？それじゃあ朝の会は終わりです！」

その言葉を合図にみんな席立って友達と話し始めたから、僕も流星の隣の席に行った。

「りゅ...」
青「おはよ、望。来るんずっと待ってたで。」

そう言って僕の頭を撫で撫でしてくれて、あったかくて、流星が友達で良かったと思ったら目から涙が溢れてもうた。

青「え、？ちょ、望泣かんでやっ、、」
「ふぇぇぇっ...りゅーせぇ〜。」

思いっきり抱きついたら、驚いてたけどちゃんと抱きしめ返してくれて、お姉ちゃんを思い出してもっと泣いてもうた。

「ｸﾞｽｯ、りゅぅせぇがっ、友達でよがったぁっ。」
青「ふふ、俺も望が友達で良かったわ。」