ひとりだとおもっていました ページ9
『遅れてすみませ、』
「おっそ」
「それな」
そこには二人の皇子がいた
──────────
今日は皇子とお茶をする当日。
使用人がワクワクしすぎてしまい、私のドレスをじっくりと選んでくれていたようで、なかなか王子の前へ行かせてもらえず、5秒遅刻という大失態を犯してしまったのだ。
プレゼント用の花束をひとつ、持って階段を早めに降りて、扉を開けたとき、冷や汗が大量に分泌された。
紫の皇子は、双子だったのだ。
「ん?なんだ、カワイーじゃん」
「トレメイン夫人の娘だからね。美貌はそれなりってカンジ」
男尊女卑の社会。こんな失礼な発言は日常茶飯事である。朝飯前朝飯前。
『お褒めにいただき光栄です。あの、花束をどうぞ』
「ほぉ。ありがとー。ちゃんと分かってんじゃん。二つもいらないってね」
「レオは花が嫌いだから要らないんだろ」
『・・・』
思わずため息が出そうになるけど、ぐっと我慢。人がきたっつーのに足なんか組んでる男どもめ。
『あの、とりあえず自己紹介からさせて貰ってよろしいですか?』
「うん」
「僕らからやった方いい?」
『いえ、私が先に。ドリゼラ・トレメインです。以後、お見知りおきを。』
立ち上がってドレスの裾を持ち上げると、ちょっとは見直してくれたようだ。
「次、オレ!レオ・スペンサー。双子の兄!」
「弟のノア・スペンサー。」
白い王子の服ーって感じの衣服がよく似合ってる。それにしても一卵性の双子なんてこの時代珍しい。
『よく似ていらっしゃるお二人ですね』
「あ?文句ある?」
あれ、地雷踏んだ?
「オレらソーユーのばっかでもう飽き飽きなんだよ。やめろ」
『すみません!心無い発言をしてしまい、申し訳ございません・・・』
「まぁいいんじゃないの。別に悪気はなさそうじゃん」
レオ皇子もそれなりに心の傷を負っていたのかもしれない。そのせいでこんな性格に曲がってしまった可能性も・・・
「はぁ?お前見てみろこの女の顔!明らかに悪気あるだろ!!この目付きよ!」
無いな!!!
ノア皇子は優しくて、レオ皇子は【自主規制】とな。これは見分けがつきやすい!
『生まれつきの顔なものでして、決してそういった気はありません。お許しください』
ちょっとは楽しいお茶ができるかと思ったけれど、無理みたい。
キレそう
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つゆロロ(プロフ) - アリスさんの本性が意外だwさん» ありがとうございます。貴方のような天使によってこの物語は支えられているのですね・・・なるほどぉ。続編でも新キャラ出てきますので、お楽しみにー! (2018年4月19日 21時) (レス) id: 3fbfa2c7b2 (このIDを非表示/違反報告)
アリスさんの本性が意外だw - お帰りなさい。少なくともここにヒトリ更新を心待ちにしていた者がいますよ?
ずっと続きが読みたかったので更新再開嬉しいです♪
楽しみにしてます。これからもがんばって下さい! (2018年4月19日 7時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
つゆロロ(プロフ) - チョークさん» ありがとうございます。深夜に思いついたお話なので、下の方に突っ走っております(ニコッ (2018年2月12日 11時) (レス) id: 3fbfa2c7b2 (このIDを非表示/違反報告)
チョーク(プロフ) - 国王がロリコンとは……!思わず笑ってしまいました!この発想はなかったです。続き楽しみに待っています^^* (2018年2月12日 11時) (レス) id: e74d4ea6bf (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - つゆロロさん» な、なんか部外者がすみません! いや…ディズニーって著作権が厳しいって聞いたので読めなくなったらどうしようと思ったらつい……これからも更新頑張ってください!! (2018年2月3日 20時) (レス) id: cce5a6453e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つゆロロ | 作成日時:2017年12月18日 1時