いもうとをあんないしました ページ5
とことこあるく。
『ここが食堂ね』
「ふむふむ」
『アナスタシアはこの席でご飯をいただく予定です。覚えておいてね』
なんだか前世の部活で後輩ができた時を思い出す。たしかこんな感じで部室とか案内したっけな。
──────────
『最後ね、ここがベッドルームです。』
「わぁ!すげー!」
天蓋付きのベッドが一つ。キングサイズを超える大きさである。もう普通に小学校のプールくらいあるんじゃないのかな。・・・そりゃないか。
「カーテンの色、可愛いですネ!緑と・・・ピンク色!」
オレンジ色の目をキラキラとさせて口を大きく開ける。除いた八重歯が可愛い。
実はこれ、日頃の行いの御褒美としてお母様に用意してもらったオーダーメードのカーテンである。
妹のイメージカラーをピンクにしてしまったのが大きな判断ミスだったが、こうして女子らしい色やものを見せることによる教育も必要である。自己を正当化するのが私のやり方なのだ。
『気に入ってもらえてよかった。早速今日からここで一緒に寝ますから、よろしくね』
妹なのに敬語を使っちゃう。喋り方変かもしれないけど。ゆるしてくれ我が妹よ。
「あいっ!夜のお供はアナスタシアでよろしくどーぞ!ねえちゃん!」
ホスト風の挨拶をかわされながらもティータイムを迎えたので私たちはテラスへ向かった。
「う、わぁ・・・!!」
これでもかと口を開いてパックマンを通り越しそうな妹。
常に口が空いているが大丈夫なのだろうか。
綺麗なマカロンツリーを見てアナスタシアは今にも目が落ちそうだった。
「か、かわぁ・・・!!」
「でしょ?私のお気に入りね」
パステルカラーのマカロンを口に運び、お茶を啜る。
「あぁ。幸せ」
妹との話も弾んだ。
──────────
その後中庭や音楽部屋で遊んで夕飯の時間になった。
ベッタリとくっつく妹はすっかり私になれてくれたようだ。
「ねーちゃんんんん・・・」
私の腰に長い腕を回している・・・あーこんなのお母様に見られたりしたら
ジーッ「ドリゼラ、アナスタシア、夕食の時間です」
こっち見てるゥゥゥゥ!!
ギクッ「は、はい。分かりました」
「ブラジャー!!」
ぴくり。お母様の眉間にシワがよる。
あぁ。アナスタシア終わったな・・・
「ちょっとこちらへ、アナスタシア。」
部屋の奥へ消えていったアナスタシアは二週間後に生還する
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つゆロロ(プロフ) - アリスさんの本性が意外だwさん» ありがとうございます。貴方のような天使によってこの物語は支えられているのですね・・・なるほどぉ。続編でも新キャラ出てきますので、お楽しみにー! (2018年4月19日 21時) (レス) id: 3fbfa2c7b2 (このIDを非表示/違反報告)
アリスさんの本性が意外だw - お帰りなさい。少なくともここにヒトリ更新を心待ちにしていた者がいますよ?
ずっと続きが読みたかったので更新再開嬉しいです♪
楽しみにしてます。これからもがんばって下さい! (2018年4月19日 7時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
つゆロロ(プロフ) - チョークさん» ありがとうございます。深夜に思いついたお話なので、下の方に突っ走っております(ニコッ (2018年2月12日 11時) (レス) id: 3fbfa2c7b2 (このIDを非表示/違反報告)
チョーク(プロフ) - 国王がロリコンとは……!思わず笑ってしまいました!この発想はなかったです。続き楽しみに待っています^^* (2018年2月12日 11時) (レス) id: e74d4ea6bf (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - つゆロロさん» な、なんか部外者がすみません! いや…ディズニーって著作権が厳しいって聞いたので読めなくなったらどうしようと思ったらつい……これからも更新頑張ってください!! (2018年2月3日 20時) (レス) id: cce5a6453e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つゆロロ | 作成日時:2017年12月18日 1時