【悪役令嬢】私シンデレラの姉なんですけど【ならぬ悪役姉】

おひるはさんどうぃっちでした ページ27

もぐもぐもぐもぐ。



四人で丸い机につき、サンドウィッチを頬張る。



「レタスが美味いなんて初めてだ･･･！！」



「レオ、野菜嫌いだもんね」



「野菜嫌い！？ダサッ」



「はぁん！？」



「あるぇ！？失格かな！？」



「･･･ケッ」



そんな会話をしている３人(実質２人という説もあるが)を見ているとふと私の頭にある話題が降りてきた。



『ねえ、アリス・クウォーツさんって知ってる？』



「ゎぁぁぁ？」



アホみたいに口を開けｔ･･･アホなアナスタシアはさておいて。



「あぁ！」



「あー」



にやにや。なんかノアとレオがふたりで見つめ合う。



『で、どんな人？』



「かわいいよな！」



「うん。かわいい」



･･･かわいい、か



『そう･･･？』



あまり有益な情報じゃなかったなー。



でもどうしてだろう。



今のふたりの言葉、なんだか心にぶすっと刺さった。



──────────



「じゃーな！また来るぜー」



「僕離れたくないな･･･また会える？」



『会える会える』



「ねえちゃん！私ともまた会える！？」



『会えるに決まってんでしょー』



アナスタシアだったら会えない方異常だよ。



「寂しがりすぎて城中でオレの名前を叫んだって、オレは気まぐれなんだからなぁ？」



『アホか』



ｷﾞｭｯ「ねぇ、もう1回ぎゅってしていい？」



『もうしてるじゃん･･･』



本当にこの双子は何なんだ？



去りゆく馬車を眺めて、さっき傷んだ心に手を当ててみる。



･･･なんか、「ねえちゃん！」



『･･･。アナスタシア、どうしたの？』



「私、どんなに好きな人ができても、一番信じてるのはねえちゃんとお母様だし、一番可愛いと思うのはねえちゃんだから。」



いつものアホな顔じゃない。微笑む少女の姿。



秋の冷えた風がアナスタシアの髪をなでた。



『･･･アナスタシア、ありがとう』



泣きそうになった自分は一体、どうしてしまったんだろうか。

たんじょうびがきてしまいました→←おりづるになりそうでした

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