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警察の人の声が静かな校舎に谺響する。大きいその声に隠れて鉄とプラスチックの壊れる音がした。
｢つめ、冷たっ！何すんだよ、お前｣
｢最後のやめろが妙に芝居がかっていたんで｣
｢しょうがねぇだろ。お前と違って素人なんだから｣
先程の緊張感は何処へやら。相手は警察だし、警察にとって先生は人質犯なのに、まるで友人かのように言葉を交わしていた。その異様さにどういうことだと首を傾げる。先生が芝居をやっていたのを知っているという事は、もしかしたら知り合いなのだろうか？
いや、この状況…人質犯と警察という間柄であの会話ができるということは、つまり
｢この盗聴器高かったんじゃないですか？｣
｢高いよ｣
共犯者。先生は警察の人からビニール袋を受け取り、その人と共に階段に腰掛ける。私はその階段の死角に居るので、音が近づいた。呑気に赤飯は無いんですか？と聞く先生に呆れたように返す警察の人。やっぱり共犯者というものだ。
｢A｣
そう確信してると、不意に名前を呼ばれる。壁から顔だけを覗かせれば、警察の方はビックリした表情。伝えられていなかったのか、先生を問いただしていた。それを軽く受け流し、手招きをする彼。
｢もう喋って良いよ。盗聴器も壊したし。…おいで｣
『こんばんは』
｢え、あぁ、こんばんは｣
両手を広げる先生の元へ小走りで向かい、彼の指定で二人の間に腰を下ろした。警察の方に挨拶をすれば、まだ状況が飲み込めていないのか曖昧な返事。
｢おっ、おい。何でこんな所に生徒がっ…！｣
｢大丈夫ですよ。彼女はこの計画を蔑ろにする様な子じゃあ無い｣
頭を撫でられた。もう緊張しなくなったそれを気持ち良く感じる。どちらかと言うと癒しか。
｢彼女は俺の伝えたいことを既にちゃんと持っています。だからここに連れてきた。でも共犯者という事じゃない。勿論、彼女に罪が行かないよう、配慮は頼みましたよ｣
｢それは分かってるが…とりあえず彼女の名前は ｣
『北原です。北原A。驚かせてしまってすみません。』
名前を聞かれ咄嗟に頭を下げる。少し食い気味だったが、そこは気にしていないようだった。そこから2人は会話を進めた。私はただ聞いてるだけだったけど、郡司警部と言う警部の名前に反応する。特別声を上げたわけじゃないけど、先生は気が付いたみたいだった。気付いていない警察の人はそのまま話している
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くすさな(プロフ) - 夜空舞琳さん» すみません…気付かなかったです(><)訂正しました！よろしかったら確認お願いします！これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年3月5日 13時) (
レス) id: 780399e946 (このIDを非表示/違反報告)
夜空舞琳(プロフ) - ページ31の里見が風見になってますよ (2019年3月5日 9時) (レス) id: 560c97d27f (このIDを非表示/違反報告)
くすさな(プロフ) - さくさん» ありがとうございます！そんな事を言って頂けるとは...感無量です(*^^*)これからも頑張りますね!! (2019年3月5日 0時) (レス) id: 780399e946 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - 続きがすごく気になります！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年3月5日 0時) (レス) id: 0e87e79620 (このIDを非表示/違反報告)
くすさな(プロフ) - 花音さん» ありがとうございます(´∀`)頑張りますねっ！ (2019年3月3日 16時) (レス) id: 780399e946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くすさな | 作成日時：2019年2月25日 23時
