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時計の針が1周回ろうかとする頃。中尾君との妙な距離感というのは無くなっていた。イジメやあのあだ名の事を謝り頭を下げる彼は、今まで教室にいた中尾君とは違う人間みたい……と言うより心を入れ替えた人間というのが正しいのか、雰囲気が違っている。
昨日の事を少し話したあとは、他愛もない話をしていた。先生の絵を褒めて貰えたのは凄く嬉しい。新鮮味が有る、と言われた時はなんの事か分からなかったけど、こういう事はどうにも言葉に表しにくいものだ。有難く気持ちを受け取った。
それから水越さんの事も色々聞いた。私は彼女の事は正直苦手で、なんと言うか関わりたくない部類の人間だったのだが、彼が話す彼女の話はどれも楽しそうなものだった。中尾君の表情もユルユルで、大好きなんだなぁと思った。彼女の話をしてる時、身振り素振りが大きくなるのもなんと癒される。
こうしてる内に私たちは普通の友人として接せれるようになった。
｢病気の事は北原さん知られたくないみたいだし、言わないでおくよ｣
『ありがとう』
｢その代わり、なんかあったら言って。出来ることならするから。せっかく呼吸器の取り扱いも覚えたしな｣
『うん。それもありがとう。その時はお願いする』
この人はこんなにも温かい人なんだと改めて感じる。これも昨日の先生の授業のお陰だろうか。改めて彼の言葉への信頼が上がった。
それから長くないうちに準備室の扉が開く。入って来たのは勿論先生。
｢あ、先生。お疲れ様です。北原さん目覚ましましたよ｣
｢あぁ。ありがとう。北原、何か体に違和感を感じたりする所は無いか？｣
『大丈夫、どこも異常無しです！強いていえば頭の傷口が痛いぐらいで』
｢それはしょうが無いな。傷は多分目立たなくなるとは思うよ｣
ぽんぽんと2回頭を撫でた先生は笑って、中尾君と同じ様に作業机にもたれかかった。自然と3人で会話する流れになる。
｢それで、中尾とは何を話してたんだ？｣
横目で中尾君を見る彼は少しだけ怖い。中尾君も一瞬たじろいだみたいだけど、直ぐに笑った。一層不機嫌になる先生
｢先生意外とわかりやすいんですね｣
｢どういうことだ｣
｢大丈夫です。先生の想い人に手なんか出しませんし、俺には恋人もいる｣
中尾君がそう言えば、先生はしまったとでも言うように顔を手でおおった。それに、と付け足す中尾君。手に取ったのはあのスケッチブック
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くすさな(プロフ) - 夜空舞琳さん» すみません…気付かなかったです(><)訂正しました！よろしかったら確認お願いします！これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年3月5日 13時) (
レス) id: 780399e946 (このIDを非表示/違反報告)
夜空舞琳(プロフ) - ページ31の里見が風見になってますよ (2019年3月5日 9時) (レス) id: 560c97d27f (このIDを非表示/違反報告)
くすさな(プロフ) - さくさん» ありがとうございます！そんな事を言って頂けるとは...感無量です(*^^*)これからも頑張りますね!! (2019年3月5日 0時) (レス) id: 780399e946 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - 続きがすごく気になります！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年3月5日 0時) (レス) id: 0e87e79620 (このIDを非表示/違反報告)
くすさな(プロフ) - 花音さん» ありがとうございます(´∀`)頑張りますねっ！ (2019年3月3日 16時) (レス) id: 780399e946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くすさな | 作成日時：2019年2月25日 23時
