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中尾side
どこか空を切る様に視点が定まっていない瞳は、しっかりしているように見えて、いつか知らないうちに消えてしまうんではないかと思うぐらいに儚かった。
｢その事なんだけど…北原さんの病気の事少し先生から聞いた……｣
そう言えば急に目線が合う。知られたくなかったのか、知らせるつもりがなかったのか、すごく慌てていて、一旦落ち着いてもらった。
｢聞いたのはの少しだよ。余命宣告を受けた事と、病気のせいで呼吸が偶に出来なくなることの2つだけ。実はそのことを心配した先生に北原さんを看てる様に言われたんだ｣
｢先生に……？｣
｢そう。名残惜しそうに出ていったよ｣
彼女の頬にキスをすると颯爽と授業に向かった先生だけど、最後準備室の扉を閉める時。扉が開いてから閉まるまでの音で、少しだけ妙な間があった。閉まる直前少しだけしか開かれていない扉から、彼女を名残惜しそうに見つめ、出ていった。
それを伝えると嬉しそうに笑いながら、その身体にかけられていた毛布を体に寄せる。そしてそれを抱きしめるような仕草をした。
そんな彼女を見て俺の口は自然に動く。
｢北原さんは先生の恋人なの？｣
『……え？』
戸惑う顔はこんな事聞かれるとは思わなかった様子で、瞬きの回数が増えた
｢いや、少しだけ気になって……その、なんて言うか、先生がここを出ていく時に北原さんに……｣
『私に？』
｢これ言っていいのか分かんないんだけど、北原さんのココに先生、キスしてた……｣
『えぇっ?!き、キスｯ?!』
トントンと人差し指で自分の頬を指刺せば、意味がわかったみたいで顔を赤く染める。先生に触れられた方の頬を両手で覆うと、戸惑いながら声を上げた
｢うん…後、それも有るんだけど、ごめん。このスケッチブックの中身見たんだ｣
『うゎァ…マジか……恥ずかし……』
コロコロと表情が変わる。まぁ、それなりの話を俺が仕掛けているのだから当たり前なのだが、それにしても良く表情が動く。
｢先生のあの行動といい、この北原さんの絵といい、見てたら2人は付き合ってるのかなー…って思ってさ｣
そう言うと、彼女は困ったように頬をかいた。実は分かんないんだよね。今さっきとは違う笑いを漏らしたあと、その意味を話してくれた。
俺の予想通り彼女は先生のことが好きで、ずっと思いを伝えてきたのだそうだ。そして昨日、ついに先生も彼女に想いを伝え両想いという物になった様で。
『でも付き合うとかそう言うのとは違うんだと思う』
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くすさな(プロフ) - 夜空舞琳さん» すみません…気付かなかったです(><)訂正しました！よろしかったら確認お願いします！これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年3月5日 13時) (
レス) id: 780399e946 (このIDを非表示/違反報告)
夜空舞琳(プロフ) - ページ31の里見が風見になってますよ (2019年3月5日 9時) (レス) id: 560c97d27f (このIDを非表示/違反報告)
くすさな(プロフ) - さくさん» ありがとうございます！そんな事を言って頂けるとは...感無量です(*^^*)これからも頑張りますね!! (2019年3月5日 0時) (レス) id: 780399e946 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - 続きがすごく気になります！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年3月5日 0時) (レス) id: 0e87e79620 (このIDを非表示/違反報告)
くすさな(プロフ) - 花音さん» ありがとうございます(´∀`)頑張りますねっ！ (2019年3月3日 16時) (レス) id: 780399e946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くすさな | 作成日時：2019年2月25日 23時
