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中尾side
北原さんが描いた先生の絵。俺にとっても見知った人物なのにその絵に感じるのは何故か新鮮味で、思わず見入ってしまう。顔を上げて時計を確認すれば、先生が教室に行ってから30分も経っていた。
しまった。絵に引き込まれるあまり、彼女の様子見を先生に頼まれたのに看ていなかった。慌てて様子を伺えば、呼吸は比較的安定してるし、顔色も少しだけ良くなってきているような感じがする。
良かったと胸を撫で下ろせば彼女がモゾモゾと動いた。小さな息漏れと共に開かれた瞳はまだ完全には起きていないようだが、甲斐に殴られ失った意識は取り戻した様だ。
起きたか？なんて軽く声を掛けたつもりなのに俺と目が合う途端にビクッと肩を震わせた彼女に思わず笑いがでた
｢そりゃ、死んでた人間がいたら驚くよな｣
『……中尾君？』
目を擦りながらしかめっ面でこちらを見る仕草からして、まだ視点が定まっていないみたいで何だか小動物感が否めない。
｢そうだよ。びっくりしたみたいだな｣
『びっくりするでしょこの状況は…でもやっぱり生きてたんだね』
｢そうか。お前は俺が死んでないの気付いてたんだっけ？先生から聞いた｣
『うん。そう…何となくだけどね』
詰まった言葉に俺が死んでいない事を見抜いた理由がそれでないと、何となく分かった。そこから会話は続かない。急に空気が重くなった。耐えきれなかったのは彼女みたいで、慌てるかのように話し出す
『あっ、そ、そう言えば、中尾君とちゃんと話すのあんまり、無かった……ね』
｢そうだな｣
クラスの皆から茅野さんと同じ様にドレイと呼ばれ避けられた上に、景山のドーピングの件で諏訪の指示に従わなかった彼女は、更に悪質ないじめを受けていた。俺もそんな彼女とはまともに話したことは無い。
机から下り、頭を下げる。俺の行動に戸惑っている彼女はどうしたの？と聞いてきた
｢今までのイジメとか…嫌な呼び名とか……本当に色々ごめん｣
『……うん。大丈夫』
誠心誠意謝った身としては許してくれるのは有難いが、被害者としては軽くないだろうか。もっと罵倒される覚悟は出来ていたのに。聞けば彼女は全然その事達についてこたえていなかったのだとか。
『今はそんな事に気を配ってられないからかなぁ』
多分彼女が言っているのは病気の事で、詳しくは知らないが、もう長くないと知って色々なことに達観しているのだろう。その目はどこか遠くをみていた
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くすさな(プロフ) - 夜空舞琳さん» すみません…気付かなかったです(><)訂正しました！よろしかったら確認お願いします！これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年3月5日 13時) (
レス) id: 780399e946 (このIDを非表示/違反報告)
夜空舞琳(プロフ) - ページ31の里見が風見になってますよ (2019年3月5日 9時) (レス) id: 560c97d27f (このIDを非表示/違反報告)
くすさな(プロフ) - さくさん» ありがとうございます！そんな事を言って頂けるとは...感無量です(*^^*)これからも頑張りますね!! (2019年3月5日 0時) (レス) id: 780399e946 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - 続きがすごく気になります！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年3月5日 0時) (レス) id: 0e87e79620 (このIDを非表示/違反報告)
くすさな(プロフ) - 花音さん» ありがとうございます(´∀`)頑張りますねっ！ (2019年3月3日 16時) (レス) id: 780399e946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くすさな | 作成日時：2019年2月25日 23時
