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『勿論茅野ちゃん以外が正しくないなんて思ってないし、それが人間という事だと思う。だけど茅野ちゃんはそれが人間の弱さと知ってる。だから後は勇気を出すだけだよ』
｢勇気……｣
ね？と笑えばいつもの茅野ちゃんの笑顔。私茅野ちゃんの笑った顔好きだなぁ。それこそ桜が舞ってる中で見たらもっと綺麗なんだろう。
その後他愛もない話をしばらく続けた。澪奈のジサツの原因にについて話し合いは終わっているようで、皆その後は誰も何もしようとはしなかった。
どんな意見になったの？なんて問えば茅野ちゃんは笑って誤魔化した。多分それが正解じゃないなんて茅野ちゃんも気づいてるみたいだったけど、何も言えない。そんな様子だった。
暫くして、夜の八時が近づいてきた頃。外はもう暗くなってて、外を見ればパトカーの光が目に痛い。どうやら本格的に大事件になってるようだ。
ガラガラと音を立てて入ってきたのは一颯先生。私も皆も自分の席に戻る。教卓に持ってきたものを置いて、直ぐに茅野ちゃんの席に向かった。
｢どう、考えまとまった？｣
机に両手をついて問いただす。ちょっと距離が近い様なきがするけど気にしない。茅野ちゃんは答えに迷っているみたいで
｢8時までもう時間が無い。答えられなきゃ、この教室ごと木っ端微塵だぞ｣
それでも黙っている茅野ちゃん。スカートの端をぎゅっと握る。
すると宇佐美さんが、さっきのでいいんじゃない？と持ちかけた。恐らくさっきのとは私が来る前に話し終わった澪奈のジサツの理由。
そんな短い時間で話し合いが終わるとは思わないが、皆は宇佐美さんの意見に賛同した。空気が重くなると、耐え切れなくなったように茅野ちゃんは口を開く
｢か、景山澪奈は、今年の大会でドーピングがバレて…だから、ジサツした｣
｢それがお前の答えか？｣
真っ直ぐ見る先生とは対称的に目を逸らして言う彼女に、先生はそれが彼女にとって本当の答えでないことに気づいたのだろう。
だからこそ甲斐くんが急かすように声を上げても、茅野に聞いてんだ！と周りを牽制したのだ。茅野ちゃんがちゃんと自分の意見を言えるように。
｢お前が景山の何を見てきて、何を見てなかったのか……よく考えるんだ｣
｢あのさ、二人の世界に入っちゃってるけど、もう答えは出てるから!!｣
そこに声を荒らげたのはまたしても宇佐美さん。このクラスでも人気者の彼女は、茅野ちゃんが自分の言うことを聞かない可能性が有るのを許せなかったみたいだ。
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くすさな(プロフ) - 夜空舞琳さん» すみません…気付かなかったです(><)訂正しました！よろしかったら確認お願いします！これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年3月5日 13時) (
レス) id: 780399e946 (このIDを非表示/違反報告)
夜空舞琳(プロフ) - ページ31の里見が風見になってますよ (2019年3月5日 9時) (レス) id: 560c97d27f (このIDを非表示/違反報告)
くすさな(プロフ) - さくさん» ありがとうございます！そんな事を言って頂けるとは...感無量です(*^^*)これからも頑張りますね!! (2019年3月5日 0時) (レス) id: 780399e946 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - 続きがすごく気になります！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年3月5日 0時) (レス) id: 0e87e79620 (このIDを非表示/違反報告)
くすさな(プロフ) - 花音さん» ありがとうございます(´∀`)頑張りますねっ！ (2019年3月3日 16時) (レス) id: 780399e946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くすさな | 作成日時：2019年2月25日 23時
