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再開 ページ3

玄師side

嘘ではないと信じていたい。


玄師「あ、寝てた。…え?」

目を擦ると涙が出ていた。
突っ伏していた机を見ると描いていた紙にも涙跡が落ちていた。

なんか、悲しい夢を見ていた気がする。
悲しいっていうよりも胸が締め付けられるような気持ちだ。
もう一度目を閉じると瞼の裏に君の顔が浮かんだ。


玄師「…サヤ」

彼女が居なくなってからどれくらいだろうか。
何もしていない時に何故だか彼女のことを探している自分がいて恐ろしく思う。
いつかまた逢えるんじゃないかと期待をしてしまう。


玄師「外出るか」

このままじゃ埒が明かない。
そう思って俺は外に出た。


この間まであんなに寒かったのにいつの間にか春が終わろうとしていた。
前のMVの時は足が取れるかと思ったけど楽しかったな。


なんとなく歩いていて前を見ていなかった俺が悪かったのだが、曲がり角を曲がった時に丁度歩いてきた女性にぶつかってしまった。
後ろに倒れそうになったその人の腕をなんとか取って支えた。


?「す、すみません!ありがとうございます」

玄師「いや、前見てなかった俺も悪いですし…」

?「…えっと、どうしました?」

俺は顔を上げた瞬間に目を疑った。
だってそこには俺が忘れる事のなかった君がいたから。


玄師「…サヤ?」

サヤ「え?…もしかして…玄師くん?」

玄師「なんで、此処にいるの?」

サヤ「玄師くんこそ…」

今生の別れじゃなかった。
ちゃんと会えたんだ。


サヤ「…玄師くん、相変わらず泣き虫だね」

玄師「え?あれ、なんで俺泣いてんだろう」

サヤ「懐かしいね」

俺はその頬に伝った涙を確かめてそうだったなって思い出した。

君が居なくなって→←設定



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Tomo(*´∀`)(プロフ) - 現代に戻ります (2018年5月15日 17時) (レス) id: 7f50799304 (このIDを非表示/違反報告)
Tomo(*´∀`)(プロフ) - そろそろ終盤に差し掛かってきた (2018年5月14日 18時) (レス) id: 7f50799304 (このIDを非表示/違反報告)
Tomo(*´∀`)(プロフ) - 打上花火ですね。 (2018年5月13日 12時) (レス) id: 7f50799304 (このIDを非表示/違反報告)
Tomo(*´∀`)(プロフ) - 久しぶりです。昨日からまた書き始めました。良かったらコメントお願いします。励みになります。 (2018年5月13日 11時) (レス) id: 7f50799304 (このIDを非表示/違反報告)
Tomo(*´∀`)(プロフ) - 打上花火を少し重ねています (2018年3月17日 9時) (レス) id: 13f8a09a65 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Tomo(*´∀`) | 作成日時:2017年6月8日 18時

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