ピースサイン（米津玄師） (ページ6)

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理由2 ページ6

サヤside

サヤ「玄師くん、いつまでこうやってるの？」

玄師「え？もう少しだけ…こういうのサヤぐらいにしか出来ないから」

私がそう言いつつ抵抗しないのを玄師くんは知っている。
心なしか声色が嬉しそうだからだ。
でも、これはきっと私達が…

サヤ「…幼馴染だから？」

玄師「…ん？どうだろうね？それになんか、落ち着く」

サヤ「えっ？だからといって二度寝しないでよね？」

…心の声出てた。
玄師くんはまた含み笑いをして眠そうにした。

玄師「分かってる。寝たらサヤ帰っちゃうし、帰らないように離さないけど」

サヤ「…ドS玄師くん」

玄師「何それ。名前っぽく言うの止めて？」

サヤ「知ってるくせに」

毎回この会話をしてる気がする。
飽きない。だって落ち着くから。
あと、何回こんな風に言い合えるんだろう。

サヤ「…いい加減出かけようよ」

玄師「腹空いた。着替えてない」

キリがないのでしょうがなく昨日なんとなく作ったクッキーを渡した。
そして、さっさと着替えろと言った←

サヤ「これでも食べれば？作ったやつだけど」

玄師「クッキー？サヤが作ったやつ」

サヤ「当たり前じゃん。他に誰が作るの？」

玄師「知らないŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”」

そう言いつつ着替えた玄師くんは黙々とクッキーを食べていた。
なんか、リスみたい。
食べ物を渡すとこうなるんだよね。
…好き嫌い多いけど

玄師「うん。行こう」

サヤ「食べるの早っ！結構入ってたよね？」

玄師「美味しかったから」

そう言いつつ私達は玄師くんの部屋を出た。

玄師母「ご飯は？って何もないけど」

玄師「サヤのクッキー食べたからいいや」

玄師母「そう？二人共行ってらっしゃい！」

玄師／サヤ「行ってきます」

外はとても暑くなっていた。
でも、何故か手を繋いでいた。

玄師「暑い。アイス買いに行こうよ」

サヤ「暑いなら、手離せばいいのに」

玄師「それは嫌だ」

サヤ「そんなキャラだっけ？」

私も暑かったのでしょうがなく近所の駄菓子屋でアイスを買う事にした。
私はサクレ、玄師くんは白くまを買って日陰で食べていた。

玄師「あ、ジェット機だ」

サヤ「結構近いし大きいね」

私たちの上をスレスレに飛行機が通り過ぎていった。