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あの日の秘密基地へ1 ページ5

サヤside

ねぇ玄師くん覚えてる?
秘密基地に飾ってある絵のモデルの話した事。
玄師くんから貰った花束を抱えて笑っている女の子の絵は今でも持ってるよ?
教えてくれるって約束だったね?


サヤ「どのくらい前に来たんだろうね」

玄師「さぁ?俺もサヤが引っ越してから来てないから分からない」

その言葉に一瞬ハッとしてバレないように苦笑いをした。
玄師くんはチラッと私の方を見て気づいているのか否か同じく苦笑いをした。

私達は2人しか知らない秘密基地に来ている。
違うのは私達が大人になった事だ。


サヤ「埃被ってる…」

玄師「あれから本当に誰も入ってなかったんだろうね…時間が止まってしまったかの様にあの頃のままだよ」

何処か神秘的な雰囲気を漂わせる森にあるその秘密基地に足を踏み入れる。
2人とも子供の頃に比べると大きくなってあの時想像していた場所は小さく感じた。
私は丁度いいくらいだけど玄師くんは少し背を小さくして入った。
腰辛そうなので座るように言って私も座った。

埃の被った机と木製の戸棚。
確か戸棚の中にはいつもクッキーとか入れてたな。
あの時も最後に手紙と一緒に置いてった記憶がある。
玄師くん全部食べたのかな?


玄師「…何を考えてるの?」

サヤ「ん?懐かしいな…って」

玄師「本当は?サヤさっきからずっとあの戸棚見てるでしょ」

サヤ「バレてたか…玄師くんはそういう時鋭い」

玄師「…サヤが分かりやすいんだよ」

サヤ「声に出てた?!」

玄師くんはそれを見て苦笑い。
私は無意識のうちに声に出てる事に恥ずかしくなった。
顔熱い。


玄師「うん。思いっきり聞こえてたよ」

サヤ「は、恥ずかしいからもう言わないで!」

玄師「ふふっ可愛い〜」

サヤ「…ドS玄師くん」

玄師「久しぶりに聞いたなそれ。名前っぽく言うな」

軽く頭を指で突かれた。ちょっと痛い。
時々出るこのドSな玄師くんに抵抗しつつ何だかんだこの人の事がやっぱり好きなんだなって気付かされる。
…なんか悔しい。


玄師「やっぱり好きだな」

サヤ「ほぇ?!」

玄師「ほえ?って笑」

しかもサラッとこの様な事を言うところがあるので心臓が幾らあっても足りない。
そんな私を余所に彼は手を口に当てて可笑しそうに笑っている。
後でシバいとこ←


サヤ「そ、それよりさっきの話だよ」

玄師「あぁ、そうだったね。戸棚をずっと見て何を考えてたの?」

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Tomo(*´∀`)(プロフ) - 猫ロンさん» そうなんですね、猫ロンさんこんにちは! (2019年6月21日 18時) (レス) id: 7f50799304 (このIDを非表示/違反報告)
猫ロン - かなとさん» 私のコメ覧にもいましたね、、 (2019年6月19日 20時) (レス) id: 88c862199d (このIDを非表示/違反報告)
Tomo(*´∀`)(プロフ) - かなとさん» あ!忘れてました。教えていただきありがとうございます。助かります (2019年6月16日 23時) (レス) id: 7f50799304 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年6月16日 23時) (レス) id: 188d2e5b0f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Tomo(*´∀`) | 作成日時:2019年6月16日 22時

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