検索窓
今日:4 hit、昨日:5 hit、合計:6,460 hit

18 ページ18

[ You're side ]






タクシーに揺られながら
今日のことを思い出した。


私のために泣いてくれた彼のことを






2歳しか違わないけど、彼の言葉や表情はまだ幼くてあどけない。

私の話を聞きながらどんどん暗くなる表情や
躊躇いながらもストレートに投げかけられる質問。



9歳年上の男性と不倫関係にあったせいか 同年代の男性ですら、少しだけ子供にみえてしまう。そのため明らかに年下の彼には可愛さを感じた。






「…佐野くん、だったけかな」






帰り際 頑なに送ると言う彼を制して タクシーで帰る今、最後になって初めて聞いた彼の名前を口にする。



私なんかのことで泣いてくれた彼の涙はとても綺麗で、もう会えないのかと落ち込む表情は放っておけなくなる。


彼から寄せられる好意になんとなく気づいていたけれど






いつもより速い、私のこの胸の高鳴りには
" きっと熱のせいだ "

そう言い聞かせて



気づかないふりをした…









19→←17



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.9/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
70人がお気に入り
設定タグ:佐野玲於 , GENERATIONS , EXILE
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちむー | 作成日時:2021年10月20日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。