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［ You're side ］
杉崎「え、なに。もう帰んの？」
いまだに裸のままベッドの中で煙草を吸う彼は、手早く片付けをする私にそう問う。
「結婚しているのに、ごめんなさい」
杉崎「なんでキミが謝んの？俺が誘ったんじゃん」
「いや…ううん、やっぱりごめんなさい」
確かに誘われたのは私の方かもしれないけど、どう取り繕っても仕方のないことをしてしまったのは事実だから。
杉崎「…ねぇ、名前は？ まだ聞いてなかった」
「………」
杉崎「これで終わんのヤダよ、俺。
それに調べようと思えば簡単に分かるし、後輩に聞けば」
もう逃げられない関係になってしまったのは明確だった。
「…坂本(人1)」
杉崎「フッ 俺は杉崎良弥、２９」
そう言って シーツを羽織りながらベッドから出た彼は私を優しく抱きしめた。
杉崎「…(人1)、これからよろしくな？」
彼の腕をギュッと握って、それに小さく応えた。
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作者名：ちむー | 作成日時：2021年10月20日 18時
