──ファンレターから始まる恋。《2》

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優太「じゃ、俺のも塗って。」









塗り終わって身体を起こすと
日焼け止めを渡された。









「え、うん。」









優太「さんきゅー。」









そう言って寝転ぶ。









き、綺麗な背中……。









さすが、芸能人。









思わず見とれていると









優太「まだー？」









顔を伏せている優太から注意された。









「ご、ごめんっ。」









急いで日焼け止めを塗った。









その後、私達は沢山はしゃいだ。









平日ってこともあって
あまり人がいなかった。









そして、夕方───









服に着替えて2人で浜辺を散歩。









綺麗な夕日と波音が私の心を癒す。









「綺麗な夕日だね。」









優太「そうだな。」









2人しかいないこの場所は
まるで貸切状態。









繋ぐ手からは優太の体温が伝わる。









優太「A……。」









突然、立ち止まって私を見る。









夕日が優太を照らすように見えて









心の中でﾄﾞｷｯと音が鳴る。









かっこいい……。









優太「Aと出逢えて、幸せだ。」









はにかみながら言う。









「私も、幸せだよ。」









そう言うと、嬉しくて
1つの雫が頬を伝う。









「ごめん。なんか、嬉しくて……。」









空いてる手で涙を拭う。









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