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．
無事に轟くんとはお付き合いすることになり、今すぐ舞い上がりたい。
でもそれより先に、私にはまだやり残してることがある。
「伊織」
「何よ」
「入っていい？」
伊織の部屋の前でそう言った。
「…どうぞ」
部屋に入ると、しばらく沈黙が続いた。
なんて言ったらいいんだろう…伊織はフラれてるから、ストレートに言ったらきっと怒るし口も聞いて貰えなくなる。
だからと言って隠すのはいやだ、この仲だもん。
「あの…伊織さ」
勇気を振り絞ってそう声をかけた。
「付き合えたんだよね、おめでとう」
「え？なんで知って…」
さっき告白したばっかだ、知ってるはずがない。
「……わかってた、わかってたの」
「伊織…？」
出てきた伊織の声は、とても弱々しく涙声だった。
「焦凍の好きな人はAだって…！」
「え、どういうこと？伊織は＿＿＿＿」
「はっきり聞いたわけじゃないの…でも、Aのことは名前呼びなのに私のことは名字呼び…食堂でも、席に座ってってAには言うくせに、私が座ったら残念な反応された」
何も言葉なんて出てこなかった。
伊織は今までずっと、私と自分の態度の差を感じてたんだ。
「好きだったの！本気で好きだった…キスだってしたかった！」
伊織の目からは涙がこぼれおちて、どんどん頬を伝って顎から垂れる。
「もっと、知らない人とか関わりのない人だったら気を遣わなくて済んだのに！相手は長いこと付き合ってきたAだから＿＿＿」
「もう、言わなくていいよ」
私は伊織の言葉に被せてそう言った。
「ずっと気づかなくてごめんなさい」
．
伊織ちゃんが轟くんの好きな人はA、とわかっている部分、いわゆる伏線(？)的なのはストーリーに何個か書いているので、いつか紹介したいです。
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ゆのん(プロフ) - 410点でクラス10位ってどんだけ頭いいクラスなんだ、と思ってしまいました。とても面白かったです。 (3月19日 21時) (
レス) @page2 id: 9b31ba286d (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - 真昼さん» 続いています！まあ、もうすぐ完結の予定ですが (2022年2月27日 18時) (レス) id: 325c7d0f3b (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - これって更新続いていますか？ (2022年2月27日 18時) (レス) @page38 id: 77d92c6539 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - 無気力に自信が有る人さん» この三人の関係は複雑ですよね。ちゃんと書けているか不安でしたので、そう言って頂き嬉しいです！本当にありがとうございます！頑張ります！ (2022年1月31日 16時) (レス) id: 325c7d0f3b (このIDを非表示/違反報告)
無気力に自信が有る人 - なんか、むずがゆいですね…（言い方）でも、めっちゃ可愛いです！更新頑張って下さい！ (2022年1月31日 12時) (レス) @page21 id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かほ | 作成日時：2022年1月14日 23時
