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優太の家の前に着いた
「ありがとう」
久しぶりに会えたのに
ちゃんとしたことは何も話せず
優太はこんなわたしをどう思う?
「じゃあ」
なんて手を上げて
立ち去ろうとしていた
「ちょっと待って」
そう言うと振り返った
「誕生日おめでとう」
0時ぴったりお祝いしたかった
「覚えてたんだ」
「さすがに忘れるわけないじゃん」
「ありがとう」
「優太、ごめんね
わたし甘えてばっかでいつも
何も彼女らしいことしてあげられなくて」
「まあ今に始まったことじゃねえから」
「わたし優太が大人になるのが怖い」
「は?お前も同じように年とってるじゃん」
意味がわからないそんな顔をしてる
「違う、わたしはいつまでも意地っ張りで我儘で
こどもなのにそんなわたしをいつも優太は...
わたしは何もしてあげられない」
「そんなことねえよ」
「大人にならないで、お願い」
「ごめんだけど、それは無理。」
まさかすぎる返答に
体を離した
「だってお前を守るためには
大人になんねえとダメだから」
そんな恥ずかしいことを真顔で言う
「馬鹿じゃないの」
そんなの今でも十分なぐらい
守ってくれてるのに。
「優太、ずっと好きだよ。
誕生日おめでとう」
「ありがとう、もっとお前を守れるぐらいの男になったら
俺と結婚してください」
なんて手を出す彼に自分の手を重ねた
誕生日おめでとう、来年も
そのまた次もずっと隣で
お祝いできますように。
_END?
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作者名:Rika | 作成日時:2018年9月28日 23時