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どれだけの間触れ合っていたかはわからなかった
信号が赤に変わり名残惜しそうに
離れる唇をわたしは思いっきり噛んだ
わたしの左手をギュっと隣から握ってくる
チラッと覗くと
「もう離さないから
もう少しこのままでいたい」
優太はなんでこんなに素直なんだろう
わたしはなんでこんなに優太に
何も伝えてあげられないんだろう
わたしはいつまで経っても
臆病な意地っ張りなこども
それに比べて優太は優しくて
我儘を全部受け止めてくれる。
昔はしょーもないことでよく言い合いしたのに
今はわたしが悪くても優太が全部謝ってくれるし
そんな優太が好きだけど
大人っぽく変わったのが寂しくて
それもまたわたしの我儘だなって
「なんで泣くの?」
「わかんない」
ギュッと手を強く握られた
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作者名:Rika | 作成日時:2018年9月28日 23時