僕らの秘密が【Fischer's モトキ】

3･料理担当だしね【アスレチック】【車内】 ページ3

ついた途端、座り込むンダホ

ンダホ｢あぁぁ！もう無理！ちょっと休憩ください……｣

シルク｢あははっ、もうバテバテじゃん！汗すごいよ？｣

『ンダホ頑張ってたもんねー』

マサイ｢シルクもね、それ分かってたからここで休憩入れたの｣

カメラのファインダーを除きながら言うマサイ
休憩中の皆の写真でもとっているらしい

ふと目線をずらせば、モトキがカバンを漁っていた

『ん？モトキ、何してんの？』

モトキ｢ちょっと小腹空いたら食べようと思って、これ持ってきた｣

その手のひらには、パックに入ったお握り
どうやら手作りらしい

(モトキはFischer'sの中でも料理担当だしねー)

ンダホ｢えっ！ご飯?!食べたい!!!｣

シルク｢復活はや｣

先程までぐったりだったンダホが、食べ物を察知した途端に元気になる
その変わり用にシルクも笑っていた

お握りを受け取り、モトキの横に座る
カバンの中を漁って飲み物を出した

『俺実は朝ごはん食べて無いからお腹空いてたんだよねー』

シルク｢じゃあ、食いながら休憩な！｣

その言葉と同時にンダホがご飯にかぶりつく
口の端に粒付いてるぞーって思ってたら、俺の頬にモトキが触れてきた

『え、何』

モトキ｢ご飯粒。ンダホと同じで付いてたよ｣

面白ー。と笑う彼は、そのまま指のご飯粒を口に入れた

シルク｢ん？Aどうかしたか？｣

『あ……いやなんでもない』

マサイ｢熱中症か？｣

『違う違う！お腹すいてボーってしてただけだから大丈夫！』

シルクは本当に感がいい。ちょっと冷や汗をかいてしまったではないか
未だに少し心臓がうるさい

隣のモトキを見ると、お握りを口いっぱいに詰め込んで食べている
まるでリスのようだった



シルク｢よしっ！休憩終わり！再開するぞー！｣

休憩が終わり後半のアスレチックが再開される
相変わらずシルクが早く、ンダホが遅かったが
何事も問題なく進んだ

そして帰り道

来た時と同じくンダホ号で帰っているのだが、助手席のシルクも、横にいるモトキも、その隣のマサイも皆寝てしまった

今日のアスレチックはハードだったのだが、どうやら相当疲れたらしい

運転手のンダホも、｢疲れたー｣と連呼している

途中でンダホがコンビニに行って帰ってきたあと、そのまま車内でカメラを回し始めた

『ンダホ、カメラなんか回してどうしたの』

若干声をすぼめながらも聞くと、どうやら皆の寝顔を撮りたいらしい
車内の電気を付け、シルクを撮ったあと後ろに振り向く

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