15・おにぎり【七夕】 ページ15
モトキの腕の中から抜ければ、チラリと時計が目に入る
『げ』
モトキ「どうかした?」
『いや、もうこんな時間なんだなと思って……』
時間とは早いもので、もう朝方だった。恐らく外はあとすこしで光に包まれる筈だ
自分だけならまだしも、モトキまで寝不足気味となれば話は違う。モトキはシルクのような器用な体質では無いし、むしろちゃんと睡眠を取らないと体がキツいと以前話していた
モトキ「うわぁ、ホントだ」
『ごめん』
モトキ「大丈夫だよ。明日どこかに出かけるわけでもなければ、イベントも無いし」
家での撮影だから遅くまで寝てられるよ、と言って先に立ち上がったモトキに手を取られ、俺も立ち上がる
リビングに戻れば、2人とも綺麗に爆睡をかましていた
ンダホの寝相の悪さにシルクが潰されかけているぐらいで、ほかは何も異常はない。起きてた様子も得になく、ほっと胸をなでおろした
『おやすみ』
モトキ「おやすみ」
空いているスペースに体を寄せ、眠りにつく。この狭さの雑魚寝がまるで、中学部活の合宿を思い出させた
そして意識が浮上してきたのは、それから数時間後
まだ目は瞑ったままだったが、周りで誰か話している。時々、起きないとか、疲れてるとか聞こえてきた
まだ重いまぶたを精一杯持ち上げれば、俺の顔を覗くふたりの男性
片方はシルクなのだが、もう一人は……
『んぅ……ぇ"、はじめさん?!』
はじめ「やばい声出たけど大丈夫?」
シルク「やっと起きたか」
シルクは俺が起きたことを確認すると、どこかに行ってしまった
その間も、笑い続けているはじめさん。そんなに俺の声変だったのか
『前かがみになってても足が長いのがわかる、長身イケメン最高レベルのYouTuber、はじめしゃちょーさんじゃないですか!!!』
はじめ「何それ、A大丈夫?もっかい寝る?」
完全にツボに入ったらしい彼はついにしゃがみこみ、本格的に笑いの世界に入る
そろそろ目が覚めてきた頃、シルクが帰ってきた
その手にはお茶とコンビニおにぎりが握られていて、どうやら俺の朝ごはんらしい
いや、もう既に昼ごはんか
シルク「はじめさんが久しぶりにお前に会いたいって、昨日連絡来たんだよ」
温めてくれたのか、おにぎりが暖かい
『え、それ早く言ってよ!てか、昨日そんな時間あった?』
シルク「ンダホ達待ってる間に電話きてさ。それはサプライズだよ、サプライズ。お前はじめさん大好きだろ」
そう言って、シルクは笑った
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友美桜(プロフ) - まなかさん» ありがとうございます(´˘`*)まちまちになってしまってますが頑張ります! (2018年1月7日 6時) (レス) id: 780399e946 (このIDを非表示/違反報告)
まなか - すごく面白いです! 更新頑張ってください^^* (2018年1月6日 10時) (レス) id: d753ca05a1 (このIDを非表示/違反報告)
友美桜(プロフ) - みかんさん» すみません。最近何かと忙しいくて更新できていません…。ですが、少しずつ書いているのでご安心ください。用事が一段落したらまた毎日更新出来るかと。ご迷惑おかけします。体調にも気をつけますね。ありがとうございますσ(´ω`*) (2017年10月11日 7時) (レス) id: 780399e946 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 少し早めに書いていただくと嬉しいですこれからも体調崩さずに頑張ってください! (2017年10月8日 8時) (レス) id: 3b59d20649 (このIDを非表示/違反報告)
れやーと - 友美桜さん» いえいえ…!こちらこそ、失礼しました!イベント参加、全然迷惑じゃないです!むしろ嬉しいので、どうぞお気軽に…(●´ω`●) (2017年9月6日 12時) (レス) id: 560fb3554a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:友美桜 | 作成日時:2017年8月9日 2時