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29話 ページ29

ケイ「よし、じゃあ始めようか!!」

キラキラと輝く海と太陽を背景にしケイは覚悟を決めたような顔をした

急に叫び出したケイに俺たちは引いた目をした

ケイ「ナンパの時間だぁぁぁあ!!」

魔王 王 さー「「「・・・」」」

ケイ「お前ら!彼女が欲しいかぁぁぁあ!!」

魔王「いらねぇ」

王「いらない」

さー「いらん」

ケイ「なっ、なんだと!?」

まるで信じられないという顔をしてきたケイ

そんなに女に飢えてたのかこいつ

ケイは必死になって俺たちに演説してくるが意味がない、だって

魔王「俺、彼女いるし」

↑リア充、そして彼女が五人いる五股

王「僕も彼女いるし」

↑リア充、彼女一筋、彼女が可愛くて仕方ない

さー「彼女作ってもなぁ…」

↑非リア、部活に熱中なので彼女はいらない

ケイ「クっソォオ!!」

↑元リア充、つい最近フラれた可哀想なやつ(笑)

叫び暴れ出したケイ、非リアの嘆きか…

まぁ俺も非リアだけど

ケイ「まおーはもう一人くらいできてもいいじゃん!!」

魔王「無理、さすがに六人はキツい」

ケイ「くっ、王さまは!?」

王「僕りんりん一筋だから!!」

ケイ「さ、さーくん!」

さー「部活とかあるし、今はいらないな」

どうしてもナンパをしたいらしいケイ

そんなケイを見て、まおーと王さまは呆れた表情を見せた

魔王「俺たちを保険に使うな」

ケイ「ぐっ…!」

王「相手にされないかもしれないからって…はぁ」

ケイ「うっ、お前らもう少しオブラートに…」

なんとなく察した

もしナンパしてもケイ一人じゃ相手にされないかもだから

顔がいいまおーと王さまを連れてけばなんとかなるって思ってるんだろう

魔王「フラれるからって俺らを使うな」

王「俺たちが付いて行ってもどうせケイは相手されないよ」

魔王「そうそう、俺達のとこに皆来るぞ〜」

ケイ「………」

さー「やめてあげて!ケイのライフはもうゼロよ…!!」

こいつら、オブラートって意味知ってんのか!?

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作者名:中原白也 | 作成日時:2018年2月27日 20時

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