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それから、岩ちゃんの体調も良くなって撮影も明日でラストとなった。
上野「もう明日で最後か〜。早いね〜。」
「そうですね。」
上野「次は臣と共演できるといいね〜！！」
「どうでしょう笑？」
そんな話をしながら事務所を出ると、聞いたことのある声で呼び止められた。
振り返るとそこには、真奈美さんが立っていた。
上野「あれ？真奈美ちゃん？」
「何の用でしょう？」
真「ちょっと、いいかしら？」
そういって、私は真奈美さんに引っ張られながら見知らぬ店に連れて行かれた。
「な。なんですか。急に。」
真「・・・知ってるんでしょ？私があなたたちを騙したこと。」
「それが・・・どうしたっていうんです？」
真「まぁ、私も臣が好きだったわ？だから、邪魔者でもあるあんたの邪魔をしたかった・・・だから私はあんな手で臣を奪おうとしたの。でも、やっぱりAちゃんには勝てなかったわ。」
「・・・・。」
真「今まで、嫌な思いさせてごめんなさいね？もう、大丈夫だから。私はもう二度とあなたたちの邪魔はしないから。二度と現われないわ。」
そういって、真奈美さんは私の前から去っていった。
私は真奈美さんの背中を静かに見送った。
私は久しぶりにタクシーで自宅に戻った。
私の部屋へ急ぐと、私の部屋の前に見覚えのある人の姿があった。
「広臣？どうしてここに？」
広「いやあ〜、なんか話したくてさ？」
照れくさそうに髪をいじる広臣。
「私は広臣に用なんてないから！」
少し意地悪してみた。
広「ちょ・・・A！！」
私が閉じようとしたドアを無理矢理抑えてくる広臣。
さすがに、かわいそうだと思い笑ってみせた。
広「お〜い、ビビッたじゃね〜かよ〜！！」
広臣は私にチョップをしてきた。
広臣のチョップは特別に痛い。
「い・・・・った！！！」
広「もっとやってあげるよ〜？」
広臣の笑顔はやっぱり世界一だ。
「かわいいね、広臣ったら。」
広「Aの方こそ、頬赤くなっててかわいいぞ？」
といって、広臣は私の頬をつねってきた。
この、広臣め！！！
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作者名：うさぽん | 作成日時：2017年10月7日 21時
