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154 岩田 ページ7

みんなが帰ってから僕はだるすぎて眠ってしまった。








この風邪は明日までに治るかな・・・







暫くして、目を開けてみると俺の視界にAちゃんがケータイを見ながら笑っている姿が目に映った。








きっと、臣さんとやり取りでもしてるんだろうな。









僕は歩くことすら辛いけど頑張ってAちゃんの隣まで歩いた。









そして、臣さんの話を嬉しそうにしているAちゃんに、真奈美さんのことを聞いてみた。









そしたら、Aちゃんは









A「実はね。真奈美さん・・・広臣を騙してたみたいなの。それで昨日出て行ったみたい。」









僕は一瞬耳を疑った。









そうだったんだ。








だから、さっきいつもの臣さんとは違ったのかもしれない。








その話を聞いた僕は本当に良かったって思った・・・








けど、少しだけだけどなぜだか複雑な気持ちも現われてしまった。








僕は嫌なやつじゃん・・・・






僕は気持ちを紛らわすためにお腹もすいていないのに、直人さんからもらったゼリーを頬張った。







正直味も分からなかった。








僕の今の心の中みたいに。








僕は、気がついたら無意識に思っていたことをそのまんま声に出してしまった。









「今でも臣さんのことが好き・・・?」









言った後に気がついた僕は「なんでもない」とごまかし、ベッドに向かった。









僕、熱でどうにかなっちゃいそう・・・









Aちゃんは、さっきの僕のことに気にかかってるの知らないけど、微妙な表情をしていた。









臣さん・・・・









ごめんなさい。









僕も・・・









知らぬ間に、









Aちゃんに恋をしてしまった・・・・









そんなクサい言葉を心の中で呟いて夢の中に入っていった。

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作者名:うさぽん | 作成日時:2017年10月7日 21時

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