188 広臣 ページ41
翌日。
まだ熟睡しているAを起こさないように朝早く事務所へと向かった。
Aは余程嬉しかったのか、左手の薬指を右手で軽く握りながら眠っていた。
俺もまだ新しい指輪を眺めながら。
事務所に着くと珍しく俺以外のメンバーが揃っていた。
なもんで、いつもより早く来たって言うのになぜか焦りを感じてしまった。
楽屋に入ると、
隆「プロポーズは成功したの?」
って質問攻めにされた。
だから俺はみんなの前で左手を見せた。
「無事に成功しました。結婚することになりました。」
すると、みんなが俺に抱きついてきた。
苦しい!!とにかく苦しい・・・!!
健「ほんま良かったな〜!」
隆「臣ならやってくれると信じてたよ?」
岩「お幸せにしてくださいよ!」
E「みんなでお祝いしようよ!」
直人「ELLY〜、いいね〜!それ!」
直己「臣頑張ったな!」
隆「じゃ、今すぐHIROさんにご報告しなきゃじゃん!」
「じゃ、行ってきます!」
俺は、足早でHIROさんがいるだろう部屋に走って行った。
「失礼します。」
H「どうぞ〜。あ、臣じゃん。どうしたの急に?」
HIROさんの前においてあるソファーに座って話し始めた。
「実は昨日、女優さんのAさんと入籍することに決まりまして一応報告をと思いまして。」
H「ほんとか!?おめでとう!」
「ありがとうございます。」
H「そっか〜。臣が結婚か〜。ファンの皆さんは驚くだろうな〜。ちゃんとモバイルのブログで報告しろよ?」
「もちろん、そのつもりです。」
H「じゃ、後でお祝いしようか!Aさんも一緒に。」
そういって、HIROさんの部屋を後にした。
それから、モバイルを更新した。
『みなさん、日ごろから応援ありがとうございます。
昨日、私登坂広臣は幼馴染である女優Aさんと入籍いたしましたことをご報告します。
急な発表になってしまいましたが、温かい目で見守っていただけると嬉しいです。
これからも暖かい応援をよろしくお願いいたします。 登坂広臣 』
きっと世間では騒がれてるんだろうな。
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作者名:うさぽん | 作成日時:2017年10月7日 21時