186 ページ39
「ただいま〜。」
広「おかえり〜!」
家に帰ると机の上が豪華な料理ばかりだった。
それに、広臣はなんか分からないけど変な帽子かぶってるし?笑
「これ、広臣が全部セッティングしたの?」
広「俺以外に誰がいるの?」
私のために仕事終わりにここまでしてくれるなんて、思いもしなくて嬉しかった。
広「今日の主役はここに座ってて?」
広臣が一瞬だけ王子様に見えた。
私は感動しっぱなしであたりをキョロキョロ見渡す。
広「じゃ、食べるか。俺動きすぎて腹減ったし。ワインも買ってきたからさ。」
準備もよろしいことで笑
そして、2人して机のうえにある料理をつついて食べた。
どれも美味しくて箸が止まらなかった。
広「美味いだろ〜?」
「うん・・・幸せ。広臣も料理のセンスあるね?」
広「いや、料理なんてまともにしたことないけど、頑張ったんだからな。残すなよ?」
嘘でしょ、こんなにも嬉しいことなんてないよ。
私のために頑張ってくれたの?
「残すわけないじゃん。こんなに作ってもらって・・・。」
あっという間に綺麗に片付いた料理たち。
しばらくすると、広臣はケーキを私の前においた。
そのケーキには私の顔をモチーフにしたキャラクターがチョコペンで描かれていた。
これも、広臣がオーダーメイドしたらしいけど・・・
こんな幸せな誕生日ってある?
ケーキの上に指されたろうそくに火をつける広臣。
電気を暗くすると、広臣が私のために「Happy Birth Day to you」を歌ってくれた。
私はろうそくを吹き消そうとすると、広臣が止めてきた。
広「その前に聞いてほしいことがある。いい?」
「うん・・・?」
すると、広臣はポケットから小さな箱を取り出した。
広「俺からのプレゼントだと思って受け取ってほしいんだ。」
私はその小さな箱をそっとあけてみた。
そこにはシルバーの指輪が入っていた。
「え・・?」
広「俺と結婚してくれませんか?」
98人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:うさぽん | 作成日時:2017年10月7日 21時