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150 岩田 ページ3

ああ、なんか体がだるい。






今日から7日間の撮影なのに、風邪っぽい。









でも、休むわけにも行かないだろうし多分もつだろう。









少し重たい体でマネージャーの車で撮影現場へと向かった。









撮影現場に着いたけど、ぶっちゃけどこに着いたのかさえ分からなくなっていた。









やばい・・・なんでこんなときに・・・









暫くしたら、Aちゃんも到着したみたいで、俺の所に挨拶に来てくれた。









「あ、Aちゃん。おはよ?」









「岩ちゃん、おはよ〜!あれ?岩ちゃん、元気ない?」









「んん、気のせいだよ〜!寝不足なんだよね。今日から頑張ろうね!」









・・・Aちゃんにも迷惑はかけられないし、今日は絶対に乗り越えよう。









でも、長い長い撮影が終わったと同時にもう体が言うことを聞いてくれなくなった。









立とうとしても立ち上がるほどの力がもう俺にはなかった。








めまいを感じ、頭がズキズキと痛む。






A「ちょ・・・・岩ちゃん!?!?」








俺はそれから、何も覚えていない。









気がついたら、見慣れた天井が俺の目に映った。









・・・あれ?








あれから、俺はどうなったんだろう。









すると、








A「岩ちゃん!?わかる?」









「Aちゃん・・・」









A「なんで言わなかったの?」









「・・・乗り越えられると思ったからかな?」









すると、ちょっとむすっとしたAちゃんが、









A「もう、心配したんだから!」









「・・・ごめん。」









すると、俺のケータイの着信音が部屋中に鳴り響いた。









A「いい、うちがとるから待ってて!」









A「ん??あ、広臣からなんだけど!」









「・・・出ていいよ。」









Aちゃんは、少しだけ躊躇ったけどすぐに応答してくれた。









少しはなれたところからAちゃんと臣さんの会話が聞こえてきた。









A『ううん、Aだよ!』







A『・・・今、岩ちゃん高熱出しちゃって・・・看病してるの。』






A『うん・・・分かった。じゃぁね。』





電話を切ったAちゃんは、これから臣さんたちが見舞いに来ると伝えてくれた。

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作者名:うさぽん | 作成日時:2017年10月7日 21時

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