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「Aちゃん、ご飯だよー!」
そういってご飯を持ってきてくれるのは、
何年もお世話になってる看護師の彩華さん。
『今日めっちゃ美味しそう!』
「ね!今日豪華だよねぇ〜!」
なんでもない会話だけど、
彩華さんと話すのが毎日の楽しみだったりする。
「あ!そう言えばさ!」
『うん?』
「123号室、新しい人来るから〜!」
『…。えええええっ!!!!?』
唐突に言われ、私は人生の中で一番って言っていいほど驚いた。
『ど、どんな人?』
私が尋ねると、彩華さんはニヤッと笑って、
「Aちゃんと同い年の男の子。」
と言った。
『えっ…男かぁ。』
女の子が来て、流行りの芸能人やらなんやらの話で盛り上がろうとしていた私は、
素直に落ち込む。
「で、もね!紫耀くんに引けを取らないくらいのイケメンさんだよ!」
『…ふぅん。まあ話し相手ができるなら男でもいっか。』
「良かったわね!Aちゃんずっと1人だったもんね〜。」
『ほんと酷いよ〜。』
「じゃあ、明日をお楽しみに!」
彩華さんが部屋を出ていって、
私はこの部屋にやってくる男の子のことを考えた。
胸が高鳴った。
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作者名:べ に 子 | 作成日時:2019年3月11日 19時