今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:51,637 hit
小｜中｜大
36話 ページ36
｢ちっ、この若造が！！｣
あの後、廉は殴ろうとしてきた手を掴み、思いっきり突き放した。
その反動で、ポケットに入っていたネックレスが出てきて、私は慌ててそれを拾った。
『廉…ありがとう。』
廉｢馬鹿なん？こんなネックレス1つのためにあんなチンピラに喧嘩売るなんて。｣
『だって、大切なものだから。』
廉｢この前はゴメンな。俺、ヤキモチ妬いてた。｣
『謝らなきゃいけないのは私の方！約束忘れてて。』
『あのね、廉のおかげで私、毎日が楽しくなったんだ。』
今更言っても遅いとは分かっていたけど、私は懸命に今の気持ちを話した。
あの時言えなかった、優しい廉が好きなことも。
廉｢…はぁ。ほんま俺ダメやわ。｣
そう言って、廉の顔が急に近づいてきたかと思えば、
ー優しく唇が重なった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 93人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：べ に 子 | 作成日時：2018年12月19日 22時
