deepred miracle <sho.hirano> (ページ3)

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3話ページ3

『えっと…この本です…。』

私はスマホで検索した本の画像を見せた。

？｢あ、これかぁ。確かここら辺やな…。あ！ほらあった！｣

指さされた方を見ると、私が探していた本があった。

『あ！ありがとうございます！』

？｢え、もしかして君、俺のこと知らんの？もーちょっとびっくりすると思った。｣

『なんのことでしょう、？』

？｢ほんま知らんのやな〜。俺、ジャニーズのKing&Princeっていうグループに入ってる、永瀬廉っていいます！｣

『King&Prince…？？』

廉｢あぁ、ホンマに知らんのやな！まぁいいや。なぁなぁ、自己紹介してくれへん？｣

『あぁ、うん…！社会学部のAAって言います。今2年です。』

廉｢ええっ、嘘やろ！俺も社会学部やし、2年！あ、どこに住んどる？｣

『えっと、渋谷の近く…！』

廉｢ほんま！？じゃあ一緒に帰ろ！A！｣

『ええっ、ちょっと…！』

廉｢問答無用！その本借りてきてすぐ帰るで！｣

初めてあったのにどうしてこんなに強引なの？

っていうより、きんぐなんちゃらってなに？？

色んなことが頭をぐるぐるする中、私は七瀬に状況説明。

『というわけで帰ります！！』

七瀬｢え、ちょっと待って、今なんて言った？永瀬廉？えっ、あの廉くんが？？？えっえっ！えっっーー！｣

『ちょちょ、七瀬？』

七瀬｢永瀬廉くんって今大人気のきんぷりのメンバーだよ？｣

『だからそのきんなんちゃらがよく分からんだって！』

七瀬｢ちょっと驚きすぎて目がとび出そう。廉くんがこの大学にいるのは知ってたけど、忙しすぎて大学ほぼ来れてないんだって。会えたのはラッキー、ましてや一緒に帰る！？いくらAが美人だからって…。ってか、その前に私に合わせてよ！！｣

『だから七瀬、うるさいって…！』

廉｢なーにやっとるん？はよいこ？｣

七瀬｢きゃあ！！！本物だ！！｣

廉｢お友達？｣

『ああ、うん！友達の七瀬！』

廉｢七瀬ちゃん、ごめんな。今日A借りてくー！｣

七瀬｢いや顔整いすぎ！びっくりした！あ！どーぞどーぞお貸しします！｣

『いや、ちょっと待って…』

廉｢じゃあね〜七瀬ちゃん〜！｣

そういう永瀬くんに手を引っ張られ、強引に外へ連れ出される。