6話 -ren.side- ページ6
図書館に入ってきた時、正直驚いた。
「こんな子いるんや」って。
アイドルになるって決めてから好きな子は絶対作らんって決めてたのに、まさかのまさか、、大学で一目惚れするなんて。
「永瀬廉」って名前使って、振り向かせようと思ったのに、なんで名前知らんねん。
でも、芸能人ってだけでつきまとってくる子とは違って。そういう所もなんか引っかかる。
A「廉、歩くの早すぎる…。」
俺は一言話しただけでわかった。
この子、人間に慣れてないなって。
でも会って初日で名前で呼ばせて、一緒に帰らせてる俺、割とやばないか。
『ごめんな、でもなきっとAが歩くの遅いだけ笑笑』
A「ええっ、そんなことないし…!」
必死に歩いてるところも可愛い。ヒールのブーツやから歩きにくいのは知ってるけど。
やけに意地悪したくなっちゃう。俺ほんま最低や。
不安そうに歩いてるAのことをじっと見ていると、視線に気づいたのか、キョドった顔でこっちを見てきた。
クールに見えて、案外可愛いとこあるんや。
…うん。俺この子のこと好きや。
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作者名:べ に 子 | 作成日時:2018年12月19日 22時