deepred miracle <sho.hirano> (ページ13)

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13話ページ13

紫｢よし、これでOK！ちょっと試着してみて！｣

紫耀が選んでくれたのは、白いハイネックのセーターと黒のロングプリーツスカート、グレーのチェックのチェスターコートだった。

紫｢Aモノトーン好きでしょ？｣

試着室の外側から紫耀が話しかけてきた。

『うん好きだけど、なんで知ってんの？』

紫｢だって今日着てる服がそうじゃん？俺、モノトーンファッションの女の子めっちゃ好きなんだ！もちろん自分もモノトーン。｣

『…そうなんだ！！私もすごい好きなんだ！いいよね、大人な感じで。』

紫｢そうそう！背伸びできる！俺タンス開けたら白黒グレーしか色味ないもん笑｣

『それすごいわかる！』

私は思わず笑ってしまった。

紫｢今日は初めて笑ってくれた〜！笑いのツボ深すぎ！｣

そんな会話をしているうちに、全てのものを身につけることが出来た。

『着替え終わったよ〜！』

そう言って試着室のカーテンを開ける。

『似合うかな…？』

紫｢めっちゃ似合ってるよ！！綺麗！｣

『ほんと？ありがとう…。』

紫耀の言葉から嘘は感じられなくて、褒められると本当に嬉しい気持ちになった。

紫｢よし、決まり！買っちゃおう！｣

そう言って紫耀はレジに向かっていった。