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口を開いて、息を吸う。
吸って吸って、緊張しっぱなしだからか分からないけど、血の味だってしてきた。
『すぅっ』
一気に吸って、言った。
いや、私からすれば、叫んだ。
『ばぁあっっか！！！』
声が震えているなんて今更のさらさらだ。
『馬鹿ですか！！ばぁか！！私神様なんて嫌いです！！特にあなたとあの黒い三日月宗近さん！！』
白い神様は驚いているようで、黒さも忘れて口を半開きにして目を見開いていた。
「は、」
白の神様の口角がひくりとあがって、
「はっ、」
手で口を抑えて、
「はははははっ…」
笑った。
「い、いきなりなんてことを言い出すんだ君は………驚いたな」
笑いをこらえてるのか変な顔になってる。
綺麗な顔の人の変顔ってくるよね。
『嘘つき』
ずっと不思議だった。
『ちゃんと』
なんていうか
思い込みかもしれないけど
『ちゃんと笑えるじゃないですか』
頑張って、黒くなってるような、気がしてたんだ。
きょとんと目を丸くした白の神様。
参ったように眉を下げて、もう一度笑った。
「しまったな。俺としたことが」
さにわさんさにわさん、。あの、あなたの刀の神様か分からないんですけど、わら、わ…
『笑ってますよ…』
ぼてぼてと涙が出てきた。
白の神様が笑ったら、笑っただけで、黒さが消えた。
黒い三日月さんだって、なまずなんとかさんだって、笑ったら、軽くなるはずなんだ。
たぶんもう白の神様は襲ってこない。
どっときた疲れを感じながら、薬研さんの額に手のひらをのせる。
じわじわと霊力を流していく。
私の熱か薬研さんが熱を取り戻したのか、温かかった。
ぴき、ぱちり、ぴち。
金属の合わさる音？さっきみたいな絶望感はないから、悪い音ではないのだろう。
「…へぇ、すごいな。君、相当疲れてるだろうによくそんな…重傷…いや、もう破壊に近い刀を一気に回復させるなんてな」
私は涙を拭って、得意げに微笑んだ。
『これだけが私にできることなので。……それにしても、馬鹿にされて笑うヒトなんて初めて見ました』
白の神様は言う。
「あれは不意打ちだったからな。命乞いでもするのかと思ったんだよ」
楽しそうに口角をあげる。
『もう、頑張って嫌なヒトにならないでくださいね』
「それはどうかねぇ」
私は苦笑しながら今さっきのことを思い返す。
上手くいかなかった今を想像して鳥肌が立つのを感じながら、白の神様を見た。
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ニャンコソバ２(プロフ) - 若葉さん» うわぁあ！！まだ見てくださってた方が…！！ありがとうございます頑張れます…！！ (2020年11月8日 10時) (
レス) id: addc7bb8eb (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - 更新待ってます！ (2020年11月8日 1時) (レス) id: 5ef262c096 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコソバ２(プロフ) - 幸別愛友さん» ありがとうございますー！！！これからもどうぞよろしくお願いします！！ (2019年12月14日 6時) (レス) id: addc7bb8eb (このIDを非表示/違反報告)
幸別愛友 - この世界観すごく好きです！続きがすごく楽しみです！待ってます！！ (2019年11月12日 23時) (レス) id: 978af02bfc (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコソバ２(プロフ) - さらさん» うわぁあありがとうございます！！！！！オチは悩み中です…。いきあたりばったりで書いてる駄作者なので…。 これからも応援よろしくお願いしますっっっ (2019年11月5日 22時) (レス) id: addc7bb8eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニャンコソバ | 作成日時：2018年12月31日 17時
