39 ページ3
ここにいる刀『(ぴたっ)』
私は、その団結力というか?それに、驚いた。
だが、すぐに我に返り、言いたいことを言う。
私「えっと…だな。その…考えてほしいんだ。皆に。ここの本丸は他の本丸よりはるかにでかい。だが、これだけ同じ刀種…というか、同じ奴らがいたら、いろいろ問題も出てくるだろう。できるだけだが、望みは叶えてやるつもりだ。」
沈黙。それを、すぐに破ったのは、男どもとは少し違う、女のような声だった。
?「望み…って、ボクが、前いたボクに…錬結して…って言ったら、叶えてくれるの…?」
その声は、乱藤四郎だった。
空気が、冷たくなったり、軽くなったり。私は、ありのままに応えてやった。
私「あぁ、そうだな。お前らが望むのなら、叶えよう。」
乱「よかった…」
膝立ちをしていた乱藤四郎は、腰が抜けたようにすとんと座った。
私「乱藤四郎、お前は先に来た乱藤四郎に錬結。それが望みなんだな?」
乱「うっ…うんっ…!」
?「ちょ、ちょっと待てよ乱!俺たちとの記憶とかも…ちょっとは考え」
乱「知らないの?厚。錬結されたら、全部じゃないけど…ボクが大事だって。忘れたくないなっていう記憶はちゃんとあるんだよ。」
?「ちょっと待ってよ、ボク。そんなに、来た時間も変わらなくない?だから、ボクじゃなくったって…」
乱「でも…人間への憎しみとか忘れないようにも…」
私「あーあーあー、もう訳が分からないな。その話は、お前らだけでしてくれ。粟田口だけでも沢山いるんだ。兄弟たちとの記憶とかなんとか、あるんだろ?まぁ、そういうのもあるから、刀派や兄弟で集まって、決めてくれ。」
すると、しーんと静まり返り、皆、俯き気味だ。
私「ま、まぁ、そう落ち込むな。私たちには時間は腐るほどあるんだ。できるだけ早くしてほしいが、時間は決めない。何年かかってもいいから。ただし、喧嘩ごととかやめてくれよ。めんどくさいからな。」
こいつらは、気持ちを空気で表すのだろうか。
少しだけ、安心したような。軽くなった気がした。
私「…あぁ、すまん。私ばかり話してしまったな。朝餉だ朝餉。食うぞ、皆。」
こいつらの心情の動きが読めん。
さっきの暗い表情は、どこへ行ったんだ?やはり、電池を入れただけの、人形なのか…?
私は、自然と空いていた席に座って、知らん顔で朝餉が並べられるのを待った。
141人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ニャンコソバ3(プロフ) - 咲くやさん» ありがとうございます!!!違うアカですが本人です。更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします!! (2018年7月26日 8時) (レス) id: c7b4c89e21 (このIDを非表示/違反報告)
咲くや - 面白くて続きが気になります 更新頑張ってください。 (2018年7月26日 3時) (レス) id: 2369d330ed (このIDを非表示/違反報告)
幸舞(プロフ) - 幸子さん» 返信、遅くなりました汗 (2018年7月6日 0時) (レス) id: 20f1c47c0c (このIDを非表示/違反報告)
幸舞(プロフ) - 幸子さん» 楽しんでもらえてよかったです!ありがとうございます!!頑張ります笑 (2018年7月6日 0時) (レス) id: 20f1c47c0c (このIDを非表示/違反報告)
幸子 - 今日初めて読んでついつい一気読みしちゃいました…刀剣乱舞についてあまり知らないのですが楽しめました(о´∀`о)Wi-Fiとの闘い頑張ってください!! (2018年6月24日 1時) (レス) id: f5f75bb811 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ニャンコソバ x他2人 | 作成日時:2018年6月2日 23時