４８ ページ48
私は今、感情を消している。
なぜかって?
なんか薬研さんがちょっと。
今の状況は、薬研さんから馬乗りされてます助けて。
男性はさっき表れたから、たぶんもういっときは来ないだろう。
だとしたらどうする。
背中を床につけたら終わりな気がするから、私は腕を突っ張って少しだけ床からは離れていた。
だが、そんな状況ももう終わりそうだ。
腕が痺れてきたし、薬研さんじりじり上に上がってきてるんだよね。
どうした薬研さん。
私が調子乗りすぎたのか。
とりあえず、この台所物色してないし、どこに呪文やらお札やらあるかわからないのに、こんなところでまあ、乗られちゃって。
死ぬて。
あ。
いいことを思い付いた。
消していた感情がひとつ出てきた。
これはいける。
説明しよう。
薬研さんは私に表情を動かしてほしくってこんなことをしてる。
じゃあ私も薬研さんの戸惑った顔が見たいというのを理由に、私が逆にリードしてみたらどうだろう。
よし。そうと決まったらさっそくやってみ
「あれ札がな」
すらっ。と襖が開いて、その体制のまま固まったのは、加州清光だった。
いやぁ助かった。
『加州清光さん…助けていただけませんか』
「えっ」
加州清光さんは、片方の口角をぴくぴくさせながら、え?とかは?とか言ってらっしゃる。
イラストで言うと、目がぐるぐるしてるやつみたいな。(?)
ん?まって、加州清光さんが一人で行動するわけないよね…?
浴場で別れたとき…さ…三人…だった…はず。
「何固まってるの清み」
「なんだよ二人して。薬研いたの…か」
。
。
いやなんだよこの修羅場感。
三人そろって固まらないでほしいです。
『や、あの…助けてください』
薬研さんを横目で見てみたら、私の方を見て、何言ってるんだ?みたいな顔をしたあと、加州清光さんたちになぞの殺気を出した。
そろそろ、腕がきつい。
私は、ここにいる誰よりも冷静な自信があった。
なんの説明だ。
未だに薬研さんの殺気はおさまらない。
「ごめん」
とんっ。といい音をたてて襖が閉められた。
外から、けっこう進んでたね。という声が聞こえてきた。
違うぞ。
なにもないですよ…。
『いや行かないでください!助けてください!』
すると、襖が開いた。
安心したと思ったら、入ってきたのは嫌〜な顔をした加州清光さんだった。
加州さんは、私の後ろにまわって脇をもって立たせてくれた。
『ありがとうございます』
薬研さん張り付いたままだけど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 548人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し72555号(プロフ) - 名前は変えられないのでしょうか (2018年12月20日 15時) (
レス) id: 9d6d64100a (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - ニャンコソバ２さん» そうなんですか…!よかッたァ…(*´∇｀*)ホッ (2018年10月17日 20時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコソバ２(プロフ) - ハニーさん» ありがとうございます!楽しんでもらえて何よりです。安心してくださいっ消しませんよ!^^ (2018年10月17日 20時) (レス) id: c7b4c89e21 (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 面白かッたです!消さないで欲しいな… (2018年10月17日 19時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
qEeiLX354ujk3AQ(プロフ) - 千佳華さん» 千佳華殿。この作品は事故満ですぐ消すつもりだったが思った以上にhitしだしてどうしよう状態なんだどうしよう。 (2018年10月8日 0時) (レス) id: c7b4c89e21 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ニャンコソバ | 作成日時：2018年9月5日 23時
