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どこが玄関なんだろう。
私が近づいた方は、縁側とかが見えるとこだった。
こっちが庭っぽいから、玄関は反対かな。
背の高い草を、もう手で掻き分けることはなく、体でずんずんと進んでいった。
私は今、短パンだ。
背の高い草があれば、低い草もある。
私の足は、草によるものか、切り傷だらけだった。
草についてる水滴によって、白いパーカーは湿り始めていた。
大股で進む。
もう不安なんてものはなかった。
死んだらここまで。生きたら地獄、みたいな感じでしょ？
捨て身だったら怖くない。
玄関っぽいところについた。
おばあちゃんちの、スライド式ドアの、巨大番。
門よりも威圧がすごく、なぜか真っ先に浮かんだことは鍵かかってそう。だった。
ここで躊躇したって、どうせ行く道。
私は無駄に大きい取っ手みたいなところに手をかけた。
すんなり開いた。最初までは。
ざりざりざり、と砂をかんでる音だった。
…?砂より大きい気がするが、まぁ視界が暗くてやる気もない。
私は足早に、再度『おじゃまします』と呟いて、靴を脱いで入っていった。
玄関は、開けていた。
最初に目に入ったのは、日光と、手入れしたらきれいなんだろうな、というとても小さい中庭のようだった。
生臭い臭いは、そこからも出てきていた。
たぶん鯉とかが浮いてるんだろうな。
人間はきっと、いない。うん。
角を曲がろうとして、振り返る。
どうやら、ごちゃごちゃしすぎてふすまが閉まっていない物置部屋があった。
小走りで近づき、なにかないかと見つめる。
まるでホラーゲーム。
探索系だね。
そんなことを考えながら目を凝らす。
…あ、あれは懐中電灯じゃないかな。
部屋の真ん中くらいにある。
足下を見てみると、壺やらなんやら。
そっとがらくたのなかに足を埋める。
かちゃ、かちゃかちゃ、と固いもの同士がぶつかり合う音がする。
大きな音もたてることなく、懐中電灯は私の手に包まれた。
慎重に戻って、懐中電灯のスイッチをおす。
頼りない明るさだが、これくらいがいいか。
そこまで来て、なんで誰もいないんだろうと疑問に思った。
逆に、そっちの方が恐怖だ。
私は、考えるのをやめて、散策を再開した。
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名無し72555号(プロフ) - 名前は変えられないのでしょうか (2018年12月20日 15時) (
レス) id: 9d6d64100a (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - ニャンコソバ２さん» そうなんですか…!よかッたァ…(*´∇｀*)ホッ (2018年10月17日 20時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコソバ２(プロフ) - ハニーさん» ありがとうございます!楽しんでもらえて何よりです。安心してくださいっ消しませんよ!^^ (2018年10月17日 20時) (レス) id: c7b4c89e21 (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 面白かッたです!消さないで欲しいな… (2018年10月17日 19時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
qEeiLX354ujk3AQ(プロフ) - 千佳華さん» 千佳華殿。この作品は事故満ですぐ消すつもりだったが思った以上にhitしだしてどうしよう状態なんだどうしよう。 (2018年10月8日 0時) (レス) id: c7b4c89e21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニャンコソバ | 作成日時：2018年9月5日 23時
